山名/標高 大平山(おおへらやま)/587m
塔ヶ峯(とうがみね)/586m
貫山(ぬきさん)/712m
登山日・天候 2011年9月15日(木)・晴ときどき曇 
行程 吹上峠駐車場(08:20)〜大平山(08:50)〜塔ヶ峯(09:15-09:30)〜貫山(10:25-10:35)〜中峠〜吹上峠駐車場(11:40)

国道322号線から平尾台方面へつづら折りの県道を上り,カルスト台地の上に出てきたところが吹上峠。
右手の駐車場を出発し,県道を渡って来た方向に少し戻ると,九州自然歩道の入口があるので,まずはここから大平山を目指す。
残暑が厳しく,朝から強い日差しが照りつけるが,平尾台の上は強めの風が吹き,暑さを和らげてくれる。低めの雲が風に流され,次々と空を横切っていった。

草原にジグザグにつけられた道を上ってゆくと,福智山や英彦山が遠望できるようになる。
雲がかかったかと思うとまた流れ,山頂の天気はめまぐるしく変わっているようだ。

大平山山頂から貫山方面の眺め。9年前は曇り空でガスがかかり,貫山もはっきり見えなかったように記憶している。
今回は山頂からの眺めも期待できそうだが,まずは左手前の塔ヶ峯に立ち寄ってみることにした。
塔ヶ峯への登山道は,麓から上ってくる道も含め3〜4コースあるらしいが,あまり一般的ではなく,平尾台の中にもはっきりした標識はない。
今回歩いた道は,大平山から少し下ったところにある細い鉄杭から分岐している踏み跡。これをたどって樹林帯に入り,枝に巻かれたテープを辿りながら高度を下げてゆくと鞍部に到達。ここではじめて「塔ヶ峯→」の案内板を見て,この道で間違いなかったと安心した。
その後はテープを頼りに上り返し,少し平坦な場所に出たと思ったらそこが山頂標柱の立つ586mピーク。ここでの展望は全くないが,北に続く踏み跡を数分で見晴らしの良い岩場に出る。ここにも山頂を示すような標識があるが,標高は582mとなっていた。ガイドブックにより,この標高を記載している場合もある。

塔ヶ峯582mピークから,北西〜北東にかけての眺め。
別名を「霧ヶ峰(岳)」ともいう足立山には,その名のとおり次々と雲が押し寄せ,山頂を覆い隠してはまた飛び去っていった。

塔ヶ峯からは来た道を戻り,貫山への近道ルート(直登の急斜面)を通って主稜線に取りつく。
途中振り返ると,大平山と塔ヶ峯,その間をつなぐ尾根の形状が一望できる。大平山左下の大きな窪みは,秋吉台でもおなじみのドリーネである。
主稜線上に出ると,これまで山に隠れて見えなかった東側の周防灘まで望めるようになった。大平山からの上りと,稜線上の道が交わる場所には,その展望から名付けられたのだろう「四方台」の標識が立っていた。ここの標高は618.7m。貫山山頂までの残り標高差は100m弱。
林道をまたぎ,息を切らして急坂を上った先に,9年ぶりとなる貫山山頂の標柱があった。期待していた眺めは,山頂よりも低い位置を流れる雲に遮られて麓の曽根や苅田のあたりしか見えず,本州どころか北九州空港も視認できなかった。