山名/標高 吾妻(あづま)山/1239m
比婆(ひば)山

 御陵(ごりょう)/1264m
 烏帽子(えぼし)山/1225m
登山日・天候 2011年10月26日(水)・晴ときどき曇
行程 休暇村吾妻山(08:05)〜吾妻山(08:30)〜大膳原(08:50)〜御陵(09:30)〜太鼓岩・産子の岩戸〜烏帽子山(10:00)〜大膳原〜南の原〜休暇村吾妻山(11:15)

休暇村のある池の原は,朝日を受けてもまだ気温は上がらず,強めの冷たい風が体温を奪ってゆく。じっとしていると凍えそうなので,急いで山頂へ向かった。
駐車場にはすでに多くの車が駐まっていたが,登山者だけではなく,紅葉や雲海の撮影を目的に来た人もいたようである。
池の原の紅葉は,全体的にはまだこれからといった様子だったが,すでに散ってしまったような木もあり,非常にまばらな印象。今年の紅葉はとにかく急ぎ足で,全体の色づきを待たずに次々と色を変えては散らしてゆくような慌ただしさを感じる。
山頂からは大膳原に下り,比婆山に向かった。この例年になく忙しい秋の日々の中で,御陵ブナ林の黄葉の進み具合が気になるところである。

御陵のブナは,残念ながらほとんどが葉を落とし越冬モードに入っていた。
ブナに代わって赤や黄に色づいた低木と,葉の落ちたブナの黒い幹,その上に広がる青空。美しくも一抹の寂しさを覚える,晩秋ならではの風景である。
御陵に詣でた後は,久しぶりに太鼓岩と産子の岩戸を巡り,来た道を引き返して烏帽子山へ向かった。
烏帽子山からはあまり遠望はきかず,大山までは見えなかった。眺めを楽しんだ後は,大膳原に下り吾妻山に引き返した。
大膳原からは南の原,キャンプ場を経て池の原へ。今まで「登山口」という認識しかなかった池の原には,いつも目にする池以外にも,森の中にいくつかの池があり(鯉が泳いでいた),池を巡る散策路も設けられていた。時間に余裕があれば登山の前後に立ち寄りたい魅力的な道である。