山名/標高 花ヶ岳(はながたけ)/261m
登山日・天候 2014年1月24日(金)・晴
行程 大村神社(09:20)〜潮満寺跡(09:40)〜市境尾根出合(10:05)〜山頂(10:10)〜潮満寺跡(10:30)

火の山(陶ヶ岳)からの眺め。(2013.01)
花ヶ岳は山口市(鋳銭司)と防府市(台道)の境界にある山で,山頂に三等三角点があるが地図上は無名。山名は「花ヶ岳」の他に山口市側に「大津山」「鷹岳」,防府市側に「華北山」「西光寺山」などの別称があるが,一般には「花ヶ岳」が用いられることが多い。北麓を山陽自動車道「花ヶ岳トンネル」が貫いている。
登山道は,西麓の潮満寺跡から上るコースが一般的で,道も良く整備されている。潮満寺跡からは,山頂南側の市境尾根に出る別ルートもある。他に,防府市側の南麓から尾根を上るコースもある。

国道2号線を山口から防府方面へ,山陽道「山口南」ICを過ぎると間もなく片側2車線が1車線に収束し,左手に長沢池が見えてくる。池の手前にある小さな交差点から「大村益次郎の墓・大村神社・鋳銭司郷土館入口」の案内表示に従い左折して,大村神社手前にある集会所の前に駐車する。
山に向かう前に大村神社に参拝。ここは鋳銭司出身で幕末に活躍し,近代日本軍制の創始者とされる大村益次郎(村田蔵六)を祭神とし,境内には司馬遼太郎の揮毫による「花神」の石碑が建つ。神社を出て,隣の鋳銭司郷土館前を通り花ヶ岳へ向かう。
車道を道なりに進み,障害者支援施設るりがくえんを過ぎて鷹之子集落に入ると,右手に花ヶ岳の端正なピークが見えてくる。「鷹嶽山潮満寺入口」の石柱から鋭角に右折し,現在は建物が撤去された寺院跡地の広場に出る(駐車数台可)。
正規の潮満寺コースは,広場から左手に林道を上ってゆく(小さな案内標識あり)が,今回上りに使ったのは広場の奥にある墓地の裏から上って行く道で,いつ開かれたのかは不明(手元のガイドブックにはない)。正規コースに比べ細く荒れ気味で,一部踏み跡の錯綜した場所もあるので,木に巻かれたテープも確認しながらゆっくり進む。勾配は最初は緩やかだったが,沢を横切り尾根に取りつくと直登の急坂となる。
急坂を上りきると,山口・防府の市境尾根に出る。防府市側の通称「南尾根コース」とはここで合流する。
少し視界が開け,花ヶ岳山頂部が目の前に大きく迫る。このピークに向かって明るい尾根道を進むと,数分で山頂に到着する。
切り開かれて見晴らしの良い山頂からは,東〜南〜北西にかけて大きく展望が開ける。
下山路は正規コースに入る。山頂直下はロープのつけられた急坂で,少し下ると二手に分岐し,左は見晴らしの良い岩のテラスに突き当たる。
分岐に戻り右の道を下ると,上りに使ったコースとはうって変わった広く快適な道で,迷うことなく林道から溜池を回り,潮満寺跡に戻った。