山名/標高 莇ヶ岳(あざみがだけ)/1004m
登山日・天候 2014年5月3日(土)・晴ときどき曇 
行程 小峰峠(09:15)〜石鎚神社分岐(09:55)〜ブナ尾根分岐(10:20)〜莇ヶ岳(10:50-11:05)〜(折り返し)〜小峰峠(12:35)

県道3号線(新南陽津和野線)の小峰峠は,山口県(周南市)と島根県(吉賀町)の県境となっている。近年開かれた莇ヶ岳への登山道は,道路端に立つ石造りの古い県境標識から「山口縣」側に少し下った植林帯の中に延びている。駐車スペースは,島根県に入ってすぐの路肩に4〜5台分。
木製の標識から踏み跡を辿り,右手の斜面を少し上ると自然林の県境尾根に出る。序盤からの急登は弟見山の「仏峠コース」と同様だが,じきに緩やかで歩きやすい道となる仏峠コースと異なり,小峰峠コースは急坂を上りきってもまたその先にアップダウンが連続する。
「石鎚神社(約500m)より標高が高い(約710m)ので楽に山頂に着けるだろう」という予想は早くも外れてしまった。
眺めのほとんどない尾根道を何度も上り下りして,石鎚神社との分岐に出た。
昨年,莇ヶ岳への上りに使おうとしたが,途中で踏み跡を見失い引き返したルート。下りに使えば迷わず下山できるだろうか。
莇ヶ岳山頂までは,木にくくられた標識によると,あと「75分」。「通常ルートより早く山頂に着けるだろう」という予想も外れてしまった。
(実は小峰峠コースの方が距離が長かったと下山後に知った。)
石鎚神社分岐から新緑がまぶしいブナ尾根に合流すると,時折視界が開け莇ヶ岳のピークが望めるようになった。
山頂手前はロープのつけられた急坂。斜面に咲くイワカガミを眺めながらゆっくり山頂に向かった。
たどり着いた山頂では複数のグループが休憩中。常連さんらしく「カタクリの見頃は4月20日頃」だったとの情報をもらった。来年以降の参考に・・・
避難小屋のそばにひっそり残っていたカタクリはすでに花弁が落ち,標高1000mの山上にも初夏が近づきつつあることを知らせていた。
出発時には弟見山まで縦走往復するつもりだったが,目当ての花はなく足も疲れたので,ここで引き返すことにした。

山頂から南〜西にかけての眺め。手前に飯ヶ岳,その左奥に石ヶ岳,右奥の稜線の上に頭を出しているのは大蔵ヶ岳だろうか。