山名/標高

中野冠山からの眺め。(2014.09)
天狗石山(てんぐいしやま)/1192m
三ツ石山(みついしやま)/1163m
高杉山(たかすぎやま)/1149m
天狗石山は広島県(北広島町)と島根県(浜田市旭町)の境界にあり,山頂付近にある城砦のような巨石からこの山名が付けられたといわれる。
山頂付近のブナ林,西に延びる草尾根や山頂からの展望なども魅力的だが,この山の一番人気は山頂付近に自生するオオヤマレンゲの群落で,開花期の6月中旬頃には多くの登山者が訪れる。
登山道は,西の来尾(きたお)峠から往復するのが一般的で,他に南麓の深山から山頂に向かう通称「佐々木新道」や,山頂東側に広がるキナイ原(木無原)まで舗装された林道が通じており,ここから片道10分ほどのお手軽ルートもある。また,大暮川を挟んで東隣の阿佐山,毛無山から続く縦走路も人気がある。

三ツ石山は天狗石山の東隣にあり,キナイ原から山頂までは縦走路を片道20〜30分程度。ルート上の緩やかな隆起という感じの山頂は樹林帯で,展望もほとんどない。
ちなみに,浜田市の「旭テングストン」スキー場は,実際は三ツ石山の北麓に開かれている。

高杉山は天狗石山の南西に隣接する山で,その山名よりも西麓の「ユートピアサイオト」スキー場で知られている。天狗石山との鞍部,本峠(ホン峠)には,壇ノ浦の合戦で安徳天皇とともに入水したとされる二位の尼を祀った「乳母御前」と呼ばれる祠がある。この地域には平家の落人伝説が残り,地名の才乙も,壇ノ浦からここへ落ち延びて来た二位の尼が里人に伝えた機織りに用いる器具「梭」(さ)にちなむという。

山 行 記 録
2005.06.18 中野冠山〜一兵山家山〜来尾峠〜天狗石山〜高杉山
2015.10.31 来尾峠〜天狗石山〜三ツ石山〜高杉山


雲月山からの眺め。(2006.11)