山名/標高 鷲頭(わしず)山/240m


上宮(上)と中宮(下)。(2009.12)
下松市河内地区にある鷲頭山は「降松(くだまつ/くだりまつ)神社」の山として信仰を集め,山麓に若宮,山頂付近に中宮,上宮を擁する神域である。
降松神社は594(推古天皇3)年,鷲頭荘青柳浦の松の木に星が降臨したことを受け,北辰星(北極星)を祀る社として608(同17)年に建立された。当時は「妙見社」と呼ばれ,海に近い茶臼山におかれた時期もあったが,海上の船舶に祟りを及ぼしたので,現在の鷲頭山に遷されたとされる。
大内氏,毛利氏の庇護を受けて栄えたが,明治初年の神仏分離令により,社坊のひとつであった閼伽井坊が妙見菩薩を祀る鷲頭(じゅとう)寺として分離され,社号を降松神社に改称。現在の祭神は天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)である。
上宮の鎮座する山頂からの展望はないが,1912(明治45)年に公園が整備され「偕楽園」と名付けられた中宮の周辺には展望地が設けられ,瀬戸内海や周南市街地の眺めがよい。
降松神社若宮からの登山像は参道であり,よく整備された快適なハイキングコースとなっている。中宮の前からは,茶臼山〜虎ヶ岳とつなぐ縦走路へ合流する山道(光方面からのかつての参拝路)もあるが,踏み跡が細くやや判りにくい道である。

山 行 記 録
2009.01.10 茶臼山から縦走路を伝い鷲頭山(降松神社中宮・上宮)へ。
2009.12.20 下松・降松神社〜鷲頭山〜烏帽子岳〜虎ヶ岳〜熊毛・常安寺