山名/標高 恐羅漢(おそらかん)山/1346m

深入山からの眺め。(2005.02)

登山日・天候 2005年2月26日(土)・雪
行程 恐羅漢スキー場駐車場(09:40)〜山頂(11:30)〜(折り返し)〜昼食(11:50-12:30)〜牛小屋高原キャンプ場(13:20-14:00)〜恐羅漢スキー場駐車場(14:10)


今回のメンバー:斉藤夫妻、田中(善)、加藤、室井、秋富、和崎、そして主賓の伊藤さん。

厳冬期の恐羅漢山はスキー場として賑わい、新緑・紅葉期よりも人口密度は高い。といってもゲレンデから一歩外へ踏み出せば霧氷と深雪に包まれたモノトーンの世界。
スキー場から森の中に流れ込んでくるBGMが、かえって周囲の静けさを引き立てているように感じる。
今回のルートは、無雪期の通常ルートに従い「夏焼峠」方面に向かい、途中の支尾根から直登して主尾根に出るというもの。雪がなければ大ヤブ漕ぎ必至のルート・・・というか、先導がなければどこをどう歩いているのかまるで分からない。
森はどこまでも深く道も不明瞭で「羅漢も恐れる山」と言われていたかつての姿を想像してみる。
主尾根に出ると、何となく見覚えのある木々の並びが眼につきはじめた。先行者の足跡も残っており、吹雪で視界は悪くなってきたが自分が先頭に立つことも可能となる。
とりあえず足跡をたどり、遠目に白いドームと映るピークを乗り越すと、雪の上に見慣れた標識が顔を出している。意外と早い到着だった。
標高は一等三角点1346m+積雪1.5mくらい。
昨年12月登山時の写真と比べると、雪の深さと景色の急激な変わりようにあらためて驚く。2ヶ月前、汗を拭き拭き登った山頂から見おろすゲレンデには全く雪がなく、暖冬を確信していたのだが・・・
山頂は吹雪で休憩に適さないので、すぐに来た道を折り返して、森の中で昼食休憩をとることにした。

山頂付近の様子。この時期の台所原がどうなっているか、機会があれば見に行ってみたい(単独では無理だが)。
霧氷の中で昼食。風はないがやはり寒くてじっとしていられない。沸かしたお湯もすぐに冷めてしまう。普段なら手が蒸れるのですぐに外してしまう手袋だが、この日は食事中でも手放す気になれない(しかし、箸がつかめないので外すしかない)。
昼食後、下山開始。時間はまだ早いが、雪が深いので砥石郷へのピストンは難しい。
支尾根を下りきり、登山道を少し下ったところから森の中を東に進み、キャンプ場方面へ出てみることにした。
最近の芸北では珍しく乾いたふわふわの新雪をラッセルし、休業中(当然)のロッジが建ち並ぶキャンプ場へ。炊事棟?で休憩の後、除雪機が作った雪の壁を越えてもとの駐車場に戻った。
この日の宿は、スキー場のすぐ下にある「ペンションおそら」。
夕食までかなり時間があったが、朝が早かったこともあり、ゆっくり休憩〜入浴し、夜は還暦祝賀パーティーで盛り上がった。

翌日は、このメンバーにとって思い出深い雪の深入山へ。