山名/標高 聖(ひじり)山/1113m
高岳(たかだけ)/1054m
登山日・天候 2005年5月3日(火)・晴 
行程 樽床ダム駐車場(09:15)〜中ノ甲林道入口〜十文字峠(09:45)〜高岳縦走路分岐〜山頂(10:05-10:15)〜高岳縦走路分岐(10:20)〜縦走路〜高岳山頂(11:10-11:25)〜木橋〜高岳登山口(11:50)〜樽床ダム駐車場(12:15)

※少し急ぎ足で移動しましたが、普通に歩いても4時間程度で回れると思います(ゆっくり休憩を取って5時間)。

昨年3月に縦走を試みるも、予想外の残雪の多さに聖山往復のみで引き返してしまった聖〜高岳の縦走路に再挑戦。
樽床ダムに車を止め、中ノ甲林道に入る。湖面からの風が涼しく、新緑も美しいが、例年に比べてやはり芽吹きが遅れているように感じる。
聖〜高岳の縦走路についてはあまり情報がなく、たまたま目にしたHPによると、これと同じコースを辿って5〜6時間かかったとある。ガイドブックには「道が不明瞭でおすすめできない」とも。確実に歩ける道では自然早足となる。
十文字峠では聖山に向かう2〜3のグループに出会う。とりあえず先行させてもらった。

(左)は縦走路分岐手前にある岩。ガイドブックにある「展望岩」だと思われるが、今は周囲の木が伸びてほとんど見晴らしはきかない。

聖山頂までは急坂が全くない緩やかな上りで、雪がなければ道もはっきりしているので楽に歩ける。
頂上周辺は新緑鮮やかなカラマツ林。木々に囲まれて眺めは全くない。「展望地」の小さな標識に従い少し進むと開けた場所に出て、岩の上から少しだけ周囲が眺められる。

展望地・岩の上からの眺め。周囲の木が伸びて山頂同様に展望がなくなるのも時間の問題か。
聖山頂から少し引き返し、木にくくりつけられた小さな標識とテープに従い縦走路へ入る。と、いきなりブナ林の中の急激な下り。長い下りの後は少し平坦〜少し上り〜また下り・・・とアップダウンを何度も繰り返すが、最初ほどのきつい勾配はなく楽に歩ける。道も最近ヤブが刈り払われたのか、広くはっきりしており迷う心配は全くない。
ただしクマの出そうな雰囲気は濃厚。
縦走路はほとんどが自然林で、新緑が目に心地よい。道端のイワカガミはつぼみをふくらませ開花を待っている。やはり季節が遅れているように思う。
丈の低い木の上から高岳と臥龍山が顔を見せる。「あ、もう高岳が間近に見えてきた」と気を緩めると、ここからが意外と長く感じる。道も上り勾配となるので、次第に息が切れはじめた。
ブナ林の切れ間から見える高岳の山肌は、4月中旬の亀井谷を思わせる淡い色彩のつづれ織り。この美しさはどうしても写真ではうまく伝えられない。
長い上りの後平坦な場所に出ると、すぐに高岳山頂へ到着。
晴天に恵まれた連休初日、一組の家族連れが眺めを楽しんでいたが、この登りやすく眺望抜群の山にしては少し寂しい。

山頂標識付近より、北東方向の眺め。

西側・聖湖越しの絶景。春夏秋冬に撮り分けてみたい、すばらしい眺め。
下山路は、新ルートとして整備し直された旧登山道(ややこしい)を下る。
従来ルートとの分岐は、山頂からの下りでは特に何の表示もなかったが、下りてきて木橋を渡ると従来ルートの入口には「立入禁止」の標識(足下に小さくだが)が立てられていた。今後、従来ルートが整備されず荒れてきた場合、縦走からの下山時には注意が必要かも。
登山道を出て舗装路を歩き、車に帰ってきたらちょうど3時間だった。