山名/標高 九重(くじゅう)山
 三俣(みまた)山/1745m
 肥前ヶ城(ひぜんがじょう)/1685m
 沓掛(くつかけ)山/1503m
登山日・天候 2011年10月17日(月)・曇
行程 長者原駐車場(08:20)〜すがもり越(09:30)〜西峰(09:45)〜四峰(10:00)〜本峰(10:10)〜北峰(10:35)〜南峰(11:25)〜すがもり越(12:05)〜久住分れ(12:45)〜肥前ヶ城(13:00)〜沓掛山(14:00)〜牧ノ戸峠(14:15)〜長者原駐車場(15:10)

前日は快晴で,数日前まではその後も晴れが続くという予報だったが,当日のくじゅうの上は曇り空。ただし空は明るく,雨が降りそうな気配はない。
長者原からすがもり越,さらに西峰まで一気に上った。ここから残り3ピークを回り,戻ってくる計画だが・・・本峰の上にガスがかかり,先行きに不安がよぎる。
ガスは一時的なもので,風に吹かれて飛び去っていった。気を取り直して四峰へ向かう。長者原やすがもりからは見えなかった赤色が,斜面に広がりはじめた。
四峰から南峰を望むと,期待どおりの紅葉が山肌を彩っていた。すぐに向かいたいところだが,ルート不案内なところもあるので,まずは本峰へ。
本峰から鍋の底を見下ろすと,こちらも期待どおりの光景が広がっていた(空は期待はずれだったが)。
ここからの「お鉢巡り」は,歩き慣れた北峰へ向かう右回りでいくこととして,いつもの急で滑りやすい斜面に足を進めた。
さすがに三度目となると急な下りにも慣れ,尻もちをつくこともなく鍋の縁まで下ることができた。
近くで見ると,紅葉のピークにはまだ少し早いようで,色の鮮やかさは一昨年ほどではなかったが,目の保養には充分すぎるものだった。
大鍋の周りを散策している人が何人かいた。北峰と南峰の間に,小鍋や大鍋に下る連絡路がつけられているようである。
北峰からは,初登頂(意外にも今まで登ったことがなかった!)となる南峰へ向かう。雨ヶ池に下る急斜面の分岐まではおなじみの道だが・・・
この雨ヶ池への道が,植生保護ということで通行止め(表示は"ご遠慮ください"だが)となってしまった。
分岐を過ぎるとほどなく縦走路は上りに転じる。本峰から鍋底に下る急斜面に比べると遙かに歩きやすく,すれ違う人の数も桁違いに多い。平日なのに。
上り途中で出会った人の数に比べると,南峰の山頂は信じられないほどにひっそりとしていた。
皆さんどうやら南のピークには興味がなく,北峰や大鍋に直接向かっているようで・・・それとも,目的地から折り返して帰りに立ち寄るのだろうか?
西峰からすがもり越に下った後は,北千里浜に出て久住分れに上った。三俣山から遠望する限り,久住山や中岳の紅葉は期待できそうもなかったが,このたびの第一の目的は,前回(11.06.04)とは異なる肥前ヶ城への登山道を見つけることである。
その目的は,あっけなく果たすことができた。久住分れから岩場を越えて西千里浜に下ると,左手にすぐそれと分かる踏み跡が分岐し,草の斜面を上っていた。これを辿ると苦もなく肥前ヶ城手前のなだらかなピークに達し,前回歩いた道に合流して山頂へらくらく到着した。

曇り空は朝よりも暗さが増し,ひと雨降りそうな気配も漂ってきたが,そんな天気の割には遠望がきき,祖母・傾の稜線や阿蘇山を望むことができた。
肥前ヶ城から一般登山道に戻り,牧ノ戸峠へ下った。途中,右手に見える星生山の西斜面は,三俣山並みに紅葉が進み,沓掛山も色づきがはじまっていた。
牧ノ戸峠からは,道路向かい側の黒岩山・・・には上らず,手前の遊歩道を伝って長者原へ下った。
この道を歩くのは十数年ぶりである。途中,何度か車道に出ることがあったが,歩行者には全く出会うことのない静かな散歩道だった。