山名/標高 東鳳翩山(ひがしほうべんざん)/734m
山口市と旭村の境界にある山。円錐形の山頂部は山口市内のどこからでもよく目立ち、整備された登山道はハイキングや登山のコースとして、またときには山岳マラソンのコースとしても使用され、市内はもとより山口県内においても高い人気を誇る。
山名の「鳳翩」について、明治期に書かれた「山口県風土誌」では「方便をまゝ鳳翩とかく人もあるが、甚しきひが事也」とあり、「方便山」がいつしか「鳳翩山」に転じたと推察される。また、享保13(1728)年に書かれた絵図では「コシキガ岳」と記され、「吉敷村にさへあればヨシキガ岳と称すべき山にこそ」と注釈がなされている。また一説には「続日本紀」に記載されている「吉敷郡達理山」も鳳翩山の古名といわれており、文中には達理山から産出した銅を貨幣の鋳造に用いたと書かれている。東鳳翩山では古くから銅の採掘が行われており、山中のあちこちに坑道口の跡を見ることができる。
登山道は山口市上宇野令の二ツ堂から登るルートがよく利用されるほか、東の板堂峠と西の地蔵峠をつなぐ縦走路(中国自然歩道)も人気が高い。この縦走路を利用して、隣の西鳳翩山(742m)への縦走も可能。

山 行 記 録
2001.10.06 縦走コース(油峠〜21世紀の森)の紹介
2001.11.04 旭グリーンアドベンチャーマラソン
2004.03.04 二ツ堂から雪の山頂へ
2005.12.14 例年になく早い雪の山頂
2007.08.10 残暑厳しい山頂からの展望
2014.01.03 萩往還道を上り,ナマナマコースを下る。
2015.12.20 吉敷「黄金馬伝説」コースから山頂へ。


山口市内は雨だったが、山頂は真っ白に雪化粧していた。
山頂標識は、この翌年に新しく取り替えられた。(2001.12)


山口市吉敷から望む「コシキガ岳=ヨシキガ岳」。(2003.09)


冬の朝、雪に覆われた東・西鳳翩山。山口大学からの眺め。(2005.12)