今回の登山口は、以前にも利用したことのある東の原。 リフトが動いている(有料)ほか、スキー場の横に登山用の道もつけられているが、あえてゲレンデを直登してみた。取りついてみると意外なほどの急坂で息が切れる。 30分ほどで遊歩道に合流。まずは女三瓶山へ。 | |
女三瓶登山道に一歩踏み込むと、鮮やかな色彩の世界に目を奪われる。展望も良く、目の前に雄々しくそびえる男三瓶から子・孫への連なり、その下に広がる室ノ内の樹海は圧巻。だが、女三瓶の山頂自体は・・・(右) | |
女三瓶から兜山を経て男三瓶へ。急登の手前で来た道を振り返る。(右)は室ノ内池のアップ。 |
男三瓶の登りは意外とハード。途中には「犬戻し」と呼ばれる急斜面やガレ場などがある。 このあたりは、冬期は吹き溜まりとなって雪が積もりやすいので注意。以前登ったときは3月下旬だったが、犬戻しの付近にはかなり雪が残り、積雪して真っ白な斜面を横断(=トラバース)しなければならない箇所もあった。 |
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一等三角点のある男三瓶山頂に到着。近くには木造の避難小屋(左)もあるが、老朽化のためか「使用禁止」の貼り紙が。 山頂の展望は360度で、天気の良い日は大山から島根半島、西中国山地の山々まで一望できるが、この日は曇り空であまり遠望はきかない。西の方、ススキの原の向こうに大江高山がかすかに見えた程度。 |
(左)「三瓶山頂神社」の祠。
男三瓶山頂を後にし、子三瓶山を目指す。この男三瓶〜子三瓶間の縦走路は非常に急峻だが、中でも男三瓶からの下りは急斜面のガレ場で足を滑らせやすく、落石も多いので注意を要する。 |
(左)子三瓶山頂から望む男三瓶。
子三瓶からは孫三瓶方面に向かい、再び急坂を下って四叉路に出る。直進は孫三瓶への上り、右に行くと三瓶温泉、左は室ノ内への下り。ここは左に下りる。 |
紅葉に彩られた室ノ内。約4000年前の噴火口跡地であり、室ノ内池の近くには今もなお微量のガスが噴出している「鳥地獄」と呼ばれる一帯がある。 (右)面積1.15haの小さな火口湖、室ノ内池。水深は最深部で1.4mほど、水質は弱酸性で生物の住みにくい環境だが、かつて放流された鯉が細々と生息しているそうである。 |
室ノ内からは散策路を上ってリフト降り場へ出て、そこからゲレンデ横の登山道を伝って東の原に下る。 池田ラジウム温泉に入浴後、国道54号線を三次方面へと帰路についた。 |