山名/標高 三瓶(さんべ)山
島根県の中央に位置するトロイデ式火山の独立峰。「男・女・子・孫」と名付けられた4つの大きなピークを持ち、これらに囲まれた中央の窪地がかつての噴火口で、その一隅に小さな火口湖、室内(むろうち)ノ池がある。
周辺は観光地として開発が進み、山の周囲をぐるりと取り囲んだ車道と、四方に開かれた登山道を組み合わせることで、多彩なコースが楽しめる。山麓には古くは「志学温泉」と呼ばれた三瓶温泉のほか、いくつもの温泉が湧き出ており、草地の斜面を利用した放牧も行われている。

古くは「佐比売(さひめ)山」と呼ばれ、「出雲国風土記」の有名な国引き神話の中にもその名が現れている。
...国引きましし八束水臣津野命(やつかみづおみづのみこと)、詔りたまひしく「八雲立つ出雲の国は、狭布の稚国(わかくに)なるかも。初国小さく作れり。かれ、作り縫はむ」と詔りたまひて(中略)国来々々(くにこくにこ)と引き来縫へる国は、去豆の折絶(こづのおりたえ)より、八穂尓支豆支(やほにきづき。"八穂尓"は"支豆支"にかかる枕詞)の御崎なり。此を以ちて、堅め立つる加志は、石見の国と出雲の国との境有る、名は佐比売山、是也。
...国をお引きになった八束水臣津野命がおっしゃったことには「八雲立つ出雲の国は、幅の狭い布のような幼い国だなぁ。初めの国を小さく作ったな。それでは作って縫いつけることにしよう」とおっしゃって「国よ来い、国よ来い」と引いてきて縫いつけた国は、去豆(=平田市小津町)の断崖から杵築の御崎(=簸川郡大社町の日御碕)までである。こうして引いてきた国を固定するために立てた杭は、石見の国と出雲の国との境にある、名を佐比売山というのが、それである。
「出雲国風土記」より抜粋

山 行 記 録
2003.11.03 東の原(スキー場)〜女三瓶〜男三瓶〜子三瓶〜室内ノ池
2005.11.26 北の原(青年の家)〜男三瓶〜女三瓶〜孫三瓶〜子三瓶〜室内ノ池
2007.10.06 西の原(クロカンコース)〜北の原(姫逃池)〜男三瓶〜女三瓶〜孫三瓶〜子三瓶〜西の原
2009.03.21 北の原(青少年交流の家)〜女三瓶〜室内ノ池〜男三瓶〜北の原


大佐山から遠望する三瓶山と大江高山。(2005.11)


瑞穂ハイランドスキー場から三瓶山(左)と大山(中央)を遠望。(2006.01)