山名/標高 青野(あおの)山/908m
登山日・天候 2004年4月29日(木)・晴
行程 笹山登山口(09:00)〜自然歩道入口(09:10)〜青野磧(09:30)〜登山口(09:35)〜津和野市街展望地(10:10)〜山頂(10:15)〜南登山道〜笹山登山口(10:45)

(左)国道9号線、阿東町からの眺め。どこから見ても円やかな形の青野山は、西中国山地のピークからも意外なほどよく目に付く。女性的な山容から「妹山」の異名を持つが、ほとんど直登といってもいい登山道は男性でもかなりきつい。
県道226号線・笹山地区のチェーン装着場に車を置き、津和野町側に少し引き返して青野山林道に入る。この林道は未舗装だが道幅は広く路面も比較的整備されているので、ゆっくり走れば普通車でも通行は可能。
林道の途中で、津和野町内より国道9号線をまたいで上ってくる登山道が合流(左)。ここから登山道入口のある青野磧(河原)まではあと5分くらい。
青野磧の登山口前には、そこだけ舗装されてラインの引かれた駐車場(トイレあり)も用意されている。
登山口から山頂まで、小学生の案内板によると1400mほどの登山道が延びている。道は実際にはジグザグにつけられているのだが、にもかかわらず傾斜がきつくターンが短いので、ほとんど垂直に登っているような感じがする。
ルート中盤あたりの通称「馬の背」または「鯛の背」と呼ばれる急坂は特に急勾配で、雨上がりなど足を滑らせやすい。ペース配分にも足元にも充分注意。
余談だが、仁多町の鯛ノ巣山の4〜6合目にも、ここと同じような急登がある。鯛ノ巣山の名前の由来は明らかではないが、「タイノセ」が訛って「タイノス」になったのではないかと、坂の途中で一息ついて座りこみながら、ふと思った。
「あと300m」の看板付近にある展望地から、津和野の全景と背後にそびえる十種ヶ峰を望む。「とくさがみね」の半分は、実は津和野町に属している。
展望地を過ぎるとようやく傾斜が緩やかになる。木漏れ日のまぶしい新緑の中を、山頂までもう一息。
山上権現社を過ぎ、二等三角点のある山頂に到着。青野山はかつては草山で眺めが良かったと聞くが、現在は木が生い茂り、東に西中国山地の一部、南に高岳山などがわずかに望める程度。
(右)がその南側の眺め。徳佐盆地や十種ヶ峰は山頂からはほとんど見えない。
下山路は、南登山道から県道に出て、もとのチェーン装着場へ。30分足らずで駆け下りるようにして下った。

東側、西中国山地の眺め。左(北)から恐羅漢山、十方山、大神ヶ岳、安蔵寺山、冠山などの連なりではないかと思われる。
この時期、JR山口線・青野山駅のある麓耕(ろくごう)地区では、山麓にたくさんの鯉のぼりが並び、風の中を泳いでいる。
津和野といえば「鯉の里」だが、青野山の鯉のぼりが津和野の新たな(季節限定の)名所として定着すればと思う。
(左)は、麓耕のすぐ隣、直地(ただち)地区から国道9号線越しに望む青野山。GW中にこのあたりを通る機会のある人は、ちょっと立ち寄って眺めてみては。