山名/標高 長野(ながの)山/1015m
登山日・天候 2004年12月6日(月)・晴ときどき曇
行程 五万堂渓谷登山口(09:20)〜旧道分岐(09:40)〜ヤブ漕ぎ〜アンテナ塔横(11:20)〜山頂(11:25-12:15)〜馬糞ヶ岳分岐(12:40)〜三の滝(13:15)〜赤滝(13:25)〜五万堂渓谷登山口(13:45)
五万堂渓谷から長野山山頂へ続く登山道は中国自然歩道として整備されたものだが、国土地理院発行の地形図には以前の登山道と思われるいくつかの破線が書かれている。この道の状態を調べ、山頂まで(たぶんヤブを漕いで)歩いてみようというのが今回の計画。しかし・・・・・
注  意
このコースはヤブ漕ぎに自信がある人のみ、自己の責任で入山してください。

今回のメンバー:斉藤宗、加藤、和崎
いつもの五万堂渓谷沿いの車道から登山口へ向かうが、台風の復旧作業がまだ終わっておらず、途中に通行止めの標識。少し先では道に流れ出た土砂が除去しきれないまま残っている。路肩に車を停めて歩くことにした。
渓谷と、そこに転がり落ちている倒木を眺めながら、2km足らずで車道終点。さらに遊歩道を伝って長野山の懐へ。
渓谷の先、赤滝・三の滝へ向かう石段の途中に、今回歩こうとする「旧ルート」の入口がある。注意してみないと判らないが左手の斜面伝いにかすかな踏み跡があり、入口の木の根もとには青いビニールロープが巻かれている。
森の中に入ると、入口で想像していたよりは歩きやすく、葉の落ちた枝越しに降り注ぐ日射しが暖い。踏み跡を辿りながらジグザグに上って行く。
完全に廃れた道かと思っていたが、踏み跡は残っており所々に先人の残した目印もある。しばらく上ると植林帯となり、切り株も目立ちはじめた。
この調子で順調に、あっけないほど簡単に山頂に出られるのではないかと、このときは楽観視していたのだが・・・
道の回りのササが濃くなり、所々で道を覆い隠すようになってきた。長野山山頂部の稜線を見ながら軽いヤブ漕ぎの後、再び植林帯に出ると、ここで山頂への「登山道」は植林の「作業道」に紛れてすっかり判らなくなってしまった。
杉林の中から、おおよその見当をつけてヤブに突入。人の歩いた形跡は全くないヤブをひたすらかき分け、山頂のある方向に進んで行くと、やがて横木の渡された「もと登山道」にでる。この間、30分くらい?
ヤブとの格闘に終始し、写真を撮る余裕もなかった。写真になる風景もなかったけど。
荒れた道を歩いて出てきたところは、ふもとからもよく見えるアンテナ塔のすぐそば。
無事に出てこられて良かった・・・
ここからは車が通れるほどの道を歩いて5分ほどで山頂広場へ到着。
平日の山頂公園は吹く風が冷たく、他に人影もない。展望台からの眺めは良いが、周囲の木が伸びてきて視界を遮りつつある。
右画像の上は莇ヶ岳・弟見山(北西)方面、下は羅漢山(北東)方面の眺め。
昼食後は自然歩道からブナ林を抜け三の滝へ下ることにした。
ヤブ漕ぎの跡では整備されすぎの稜線遊歩道がありがたく感じられる。
下山ルートとの分岐点から馬糞ヶ岳縦走路を見ると、地面を覆い隠していたササが刈られ歩きやすそうな道に変わっていた。長野山山頂まで車で来て、馬糞ヶ岳へ縦走する人も多くなったとのこと。
山頂では気にならなかったが、斜面を西に下りはじめると、台風でなぎ倒されたブナの木があちこちで目につく。
(左)道の傍のブナの幹に残る新旧の「爪跡」。
台風の爪跡はもういらない。
長い階段を下り。自然歩道をすいすい歩いて三の滝へ。一昨日の雨で水量が増え、豪快な水しぶきをあげて流れ落ちる水。この流れは中国道と並行する渋川につながり、旧鹿野町内で錦川と合流する。
(左)三の滝
(右)赤滝(二の滝)
赤滝へ上る道に設けられた階段の踏み板が1枚抜け落ちていた。