山名/標高 長野(ながの)山/1015m

山頂展望台(2003.04)
周南市(旧・都濃郡鹿野町)と錦町の境界となる山で、山口県では数少ない1000m峰のひとつ。山頂周辺にあるブナ原生林は本州の南限といわれている。山頂部は広くなだらかな準平原で、遠目には茫洋として特徴に乏しく山の同定が難しい。
昭和54年、山頂の平坦面を生かした「長野山緑地公園」としてキャンプ場、ロッジ、遊歩道などが整備され、車道を通じ山頂へ容易に立つことができるようになった。公園内にある2階建てコンクリート造りの展望台のそばには、木々に囲まれて三等三角点がひっそりと佇んでいる。
歩いて山頂に立ちたい人のために、西山麓から川沿いに五万堂渓谷を歩き、赤滝を経てブナ原生林をくぐり山頂に出る登山道(中国自然歩道)も整備されている。山頂の開発ぶりとは対照的なブナの巨木が並ぶ深い森を歩くルートで、山頂につながる主稜線からは馬糞ヶ岳(985m)への縦走も可能。

山 行 記 録
2002.05.06 新緑の五万堂渓谷から山頂へ。
2004.12.06 五万堂渓谷からの旧登山道探索。最後はヤブ漕ぎ。


平家ヶ岳山頂からの眺め。山頂の片隅にあるアンテナ塔が長野山を見分けるポイント。
(2003.04)


五万堂渓谷からの登山道は自然林が豊か。新緑の美しさは格別。(2002.05)