山名/標高 安蔵寺(あぞうじ)山/1263m
登山日・天候 2005年2月5日(土)・曇ときどき晴
行程 ゴギの郷(09:20)〜林道安蔵寺山線〜登山口(09:55)〜避難小屋(11:10)〜展望台(12:05)〜山頂(12:25-13:30)〜(折り返し)〜ゴギの郷(15:15)

中国地方に大雪を降らせた寒波が去って最初の週末、道端にもまだたっぷりと雪の残る六日市町「ゴギの郷」から安蔵寺山に登ることにした。
雪の積もった林道を30分ほどで登山口の標識にたどり着く。この辺りですでに積雪は50cmを超えそうな感じ。
真っ白な斜面にはすでに先行者の足跡がついていた。雪は多いものの歩きやすいので、まだワカンは履かずにそのまま歩き続ける。
この「高尻コース」を無雪期に歩いたことがないので雪の下の状態は分からないが、この日歩いたとおりの道がつけられているとしたらかなりの急坂直登ルートのようである。
周囲の枝がしきりに顔や身体にかかるのは、地面より相当高い場所を歩いているから?
上るにつれて木々の枝がますます張りだしてきて、ちょっとしたヤブ漕ぎ状態。テープや幹に書かれたペンキの落書きを辿って歩くのは困難になる。途中にある大岩を迂回する以外は基本的に直進・直登なので迷う心配は少ないが。
避難小屋(左)まで来たところでワカンを履き、さらに直登を続ける。
しばらく進むと視界を遮っていた木々がなくなり、辺りは見晴らしの良い雪原に変わった。遠くに小五郎山が高くそびえ立つのが見える。
斜面は次第に緩やかになってきた。遠望する雪原の最高点(通称展望台)から先に続く自然林の中に山頂がある。もうひと頑張り。
展望台に到着。積雪は1m以上。
右の無雪期の写真(2001.12)と比べると雪の深さがよく分かる。
天気のいい日は冠山以西の西中国山地が一望できる好展望地だが、この日は遠くが霞んで小五郎山くらいしか確認できなかった。
先行のグループはここで昼食中。我らがグループは山頂一番のりを目指して未だ足跡のない森の中へ。

雪に彩られたブナの森。

猛暑、台風、12月までの暖冬・・・心配していたが、今年もこの景色に会うことができた。
森の上に青空が広がり、白銀の世界がいっそう美しく輝きはじめた。山頂には人の訪れた形跡はなく、我々がこの日の初登頂となった。
今回のメンバー:斉藤夫妻、田中(善)、加藤、伊藤、和崎の6名。
山頂で雑炊の昼食をすませた後、来た道を引き返して下山。この日の上天気で、低い場所の雪は日中のうちにも雪解けが進んでいるように見えた。