山名/標高 寂地(じゃくち/じゃくぢ)山/1337m
登山日・天候 2005年8月6日(土)・曇ときどき晴
メンバー 斉藤(宗)、斉藤(滋)、田中(善)、加藤、伊藤、和崎
行程 犬戻峡遊歩道入口〜犬戻の滝〜遊歩道終点〜犬戻峡遡行〜寂地山登山道合流〜寂地山山頂〜(折り返し)〜寂地山登山口〜寂地林道〜犬戻峡遊歩道入口

青字部分:沢歩き)

宇佐川源流のひとつ、寂地山中の犬戻峡を沢に沿って上る、この時期に相応しい涼しい山行。
林道の脇に車を置き、「鮎タビ」を履いて遊歩道に入るが、いつもの登山靴とは足の感触が異なり、何となく歩きにくい。
本格的な沢歩きの前に、犬戻の滝でウォーミングアップ。しかしどうも足裏が落ち着かず、岩場の上り下りにも緊張してしまう。
そのまま滝を登るのは危険なので、いったん遊歩道に出て迂回し、滝の上部(遊歩道終点)に出る。滑床の上を流れる清流が木漏れ日にきらきらと美しい。
気温は、ただ立っているだけでも下界に比べひんやりとして心地良いが、沢の中に足を入れるとさらに涼しさが増す。
鮎タビ(右)は、水中や水辺の濡れた岩の上ではしっかりとグリップが効き心強い。
慣れてくると、通常の登山とは逆に体や衣服を濡らすルートをあえて選んで水の中へ。
"大人の水ガキ遊び"(加藤さん命名)はときに深みにはまり、腰の上まで水に浸かるが、それもまた楽しい。
渓流の中には大きな岩がゴロゴロしており、他に迂回路のない場所では岩登りの技術が試される。
岩の隙間にはイワタバコが花を咲かせていたほか、カワセミ?と思われる鳥の巣もかけられていた。
堰堤を2つ越え、沢の中の岩場(林道終点のそば)で昼食後、さらに沢をつめて犬戻峡の源流を目指す。登山道の木橋の下をくぐったころから次第に沢の水量が少なくなり、それに合わせるように岩場の上りが増えてきた感じ。
涼しかった沢登りがだんだん暑くなり、体も汗ばんできた。やがて水のない平坦な岩場に出て、左手の草をかき分けるといつもの登山道と合流。
登山道を少し上るとテーブルとベンチの置かれた休憩所に到着。ここから寂地山頂までは約1km。
今回の沢登りはここを終点とし折り返す計画だったが、時間もありせっかく来たので、斉藤(滋)さんと2人靴を履き替え、山頂まで往復することにした。
わずか1kmの上り、それも山頂までずっと木陰の寂地山なのに、山頂に着くまでにどっと汗をかいた。それでも下界よりは遙かに涼しいのだが・・・

休憩所に戻り、今度は登山道から今歩いた沢を確認しながら林道を下る。
朝は数張のテントだけだったふもとのキャンプ場は、帰り道では路上駐車の車があふれ、バーベキューの匂いが車内にまでただよってきた。