山名/標高

道の駅「蛍街道西ノ市」からの眺め。
華山(げさん)/713m
登山日・天候 2006年1月8日(日)・晴
行程 神上寺駐車場〜神上寺〜中宮分岐〜岩屋観音〜テレビ塔〜東の嶽山頂三角点〜(折り返し)〜神上寺駐車場

神上寺から山頂までは約2.9km。

神上寺参拝者駐車場から山門をくぐり、苔生した石段を上り本堂へ向かう。
豊田町西市から寺の参道を含め、山頂から狗留尊山を経て川棚のクスの森までが中国自然歩道となっており、道は広く標識も整備されている。
駐車場の近くにいた犬が、人懐こそうに周りをうろうろ、脇道に入ったり戻ったりしながら一緒に石段を上りはじめた。近くの民家か、寺で飼われているものと思っていたこの犬は、本堂を過ぎてもなお一緒に登山を続けたい様子。
ただし、登山道をまっすぐ歩くのではなく、森の中に駆け込んだきり姿が見えないと思っていたら後から追いかけてきたり、先に行ってしまったと思うと「早く来い」と言いたげに戻ってきたりとせわしない。
登山道は上るにつれて雪に覆われ、この日は(犬以外に)先行者もなかったが、広く切り開かれた道で迷う心配はなさそう。

森に入ったまましばらく姿の見えなかった犬が向こうの森の中からもう1匹の犬を追って飛び出してきた。追われていた犬は足音を響かせて山の斜面をそのまま駆け下りていく・・・ん?あれは犬じゃなくてイノシシか!
雪の上には犬の足跡に混じってヒヅメの後も点在している。どうやらこの犬は猟犬らしいが、ご主人様の姿はなく、単に山に遊びにきただけだろうか。イノシシを追い落とした?後は寄り道しなくなり、まっすぐ道案内をしてくれるようになった。ただし人間の歩みがのろいので、曲がり角でじっと待っていたり、行きすぎて戻ってきたりということもしばしば。

山頂直下の岩屋観音まで来るとかなり積雪が増え、靴が埋まるくらいになった。犬は相変わらず元気に駆け回っている。

頂上はTV局のアンテナやハングライダーの滑走場などが並び、車道もここまで延びているが、雪に埋もれているので普段よりは見栄えがいい。また切り開かれているぶん展望は非常に良く、双眼鏡を持ってこなかったのが悔やまれた。
少し休んで、三角点に移動(犬も一緒)。


NHKアンテナ塔からの眺め。長門山地から秋吉台、鳳翩山を経て瀬戸内海、その向こうの九州まで、約180度のパノラマが広がる。
山頂三角点は、TVアンテナ群から西へ数百m進んだレーダードームの先にある。そばに東屋があり、休憩するのによい。
雪の上には誰も歩いた形跡がなく、犬とともにこの日の山頂一番乗りだった。ここからは西方向の展望が良い。

三角点からの眺め。京ヶ嶽の上の白い建造物はTVアンテナらしい。
下山しようと荷物をまとめているうち、例によって犬が先行して下りて行った。が、今度は後を追って下りても下りても犬の姿が見えない。「上り道の案内は終わったのでもう帰るよ」ということだろうか。

下山途中では3組のグループとすれ違ったが、再びついて上ってくる姿は見えず、駐車場に着いても待っていてはくれなかった。
下りたら食べ物をやろうと思っていたのに・・・