池めぐり周回コースの所要時間は、えびの高原の案内板によると白鳥山を加えても2時間程度とのこと。あとに控えた五岳縦走のウォーミングアップを兼ねて、朝日がまぶしい駐車場から遊歩道に入った。 道が良く整備されているうえ、高低差が少ないこともあって上りも緩やか。何の苦もなく途中の分岐を白鳥山へ。稜線に出て視界が開ると、そこは通称「二湖パノラマ展望台」と呼ばれる好展望地。 |
二湖パノラマ展望台から、甑岳(左)、韓国岳(右)の眺め。甑岳の下は六観音御池。 |
白鳥山の下に小さく佇む白紫池。この池の水はえびの高原の水源となっている。また、昔は天然のスケートリンクとしても利用していたという。 アンテナ(何のアンテナだろう?)の立つ白鳥山山頂までの道は、分岐までの遊歩道に比べるといくぶん登山道らしくなってくるが、険しいというほどではなく、楽に山頂へたどり着ける。 |
(左)目立たない三等三角点 山頂からは南東に白紫池と韓国岳、南に目を向けると雲の上に高隈山地(左)と桜島(右)が顔をのぞかせていた。 |
白紫池の周囲をぐるりと回り、再び遊歩道と合流して六観音御池に下る。霧島四十八池のなかで最も美しいといわれる池のほとりには、名前の由来となった六観音堂(豊受神社)が祀られ、その前には水面越しに韓国岳を望む展望デッキが設けられている。 六観音堂は、ここで性空上人(910〜1007)がヤマトタケルノミコトの神霊に会ったのち、堂を建て六体の手彫りの観音像を安置したのがはじまりとされる。 | |
アカマツの群生林を抜け、甑岳登山道との分岐を過ぎ、正面に韓国岳が大きく迫ってくると車道との合流が近い。 不動池バス停から15分ほどで駐車場に戻った。次はいよいよ本日のメインイベント。 |
(左)不動池のほとり(車道からの出入口)に並ぶ石仏。中央にはもちろん不動尊が。 (右)不動池は水の酸性度が強く微生物が少ないため透明度が高く、水深が9mと適度に深いことから、光の屈折で湖面が常にコバルトブルーに輝いている。 |