山名/標高 |
雷山(らいざん)/955m | |
登山日・天候 | 2006年10月14日(土)・晴 | |
行程 | 三瀬峠(10:35)〜新村分岐(11:15)〜井原山(11:50)〜洗谷分岐(12:15)〜ブナ林〜雷山(12:55-13:25)〜(折り返し)〜三瀬峠(15:35) | |
井原山の西方約4kmにそびえる雷山は、山の中腹(福岡県前原市)に水火雷電を祀る「雷(いかづち)神社」があるのが山名の由来。神社のほか、千如寺(雷山観音)、雷山神篭石など信仰にまつわる旧跡が多い。また、西側斜面(佐賀市富士町)には九州には数少ない天然雪のスキー場があり、登山に限らず地域の人々に親しまれている。 背振山地には主尾根に沿って長大な縦走路がつけられており、井原山〜雷山間の縦走路も多くの登山者に利用されている。県境の三瀬峠を起点とした折り返しルートは、よく整備されており高低差も少ないので万人向きだが、変化に乏しくやや単調にも感じられる。福岡、佐賀の山麓からも多くの登山道が延びており、うまく組み合わせて周回コースを楽しみたい。 |
福岡と佐賀の県境(合併により福岡市と佐賀市の市境にもなった)である国道263号線の三瀬峠から、車道とクロスして東西に縦走路が延びている。この日は西に延びる井原山〜雷山への縦走路を往復することにした。 三瀬村から仰ぎ見ると国道からそれほど離れていないように見える井原山だが、距離表示によると峠から4.6km、雷山まではさらに4kmプラスの8.6kmと予想以上に長い。時間があれば向かいの金山にもピストンをかけようと考えていたのだが、明日に持ち越すことにした。 |
秋晴れの日が続いて久しく、樹林帯の中の縦走路も木漏れ日で明るい。 縦走路はアップダウンを繰り返しながら次第に高度を上げてゆく。似たような景色が続き、ときどき時計を確かめないとどれだけ歩いたのか分からなくなる。縦走路の途中には福岡・佐賀それぞれから上ってくる別の登山道との交差点がいくつかあり、これが目印代わりになった。 |
縦走路の脇にササが目立ちはじめ、周囲の木々の丈が低くなってくると山頂が近い。葉が色づきはじめている木もあった。 次第に頭上が明るくなってきたと思うと急に視界が開け、灌木やススキが生い茂る広場に出た。100mほど先の、岩がゴロゴロした小高い丘が山頂らしい。ここまであまり登山者に出会わなかったが、山頂では複数のグループが休憩を取っていた。 |
一等三角点、360度遮るもののない山頂広場。空気が澄んでいたらかなりの展望が期待できる場所だが、この日は空気が霞んでいてあまり遠望がきかない。 博多の街も、天山も、背振山さえもよく分からなかった。 |
少し休んで、雷山への縦走路に入る。標識によると所要時間90分とのこと。 三瀬峠から井原山までのペースからすると実質60分くらい? 井原山から雷山までの縦走路は、ここまでに比べると展望のよいところが多く、また森の中にも日が差しこみ、明るい。 道端には花が目立ちはじめた。 |
(左)縦走路中間点の944mピークは、ガイドブックに「縦走路中いちばん展望がよい」と紹介されているが、今回は「条件のいい日の眺め」を想像するにとどまった。 (右)このピークの周辺には、あまり広くないがブナ林があった。 |
(左)途中からついてきた犬。別の登山グループの「お連れ」かと思っていたがそうではなく、雷山頂上手前の分岐からまた別の登山者について下山していった。華山の白犬みたいな存在だろうか。 この犬と別れて少し進むと、森を出て大きな岩の横たわる草原に出た。ここが雷山山頂で、北側はヤブに遮られているものの、南側は井原山に劣らない大展望が広がる・・・・・空気が澄んでいたら。 |
向かいにそびえる山が天山かそうでないか、見分けがつかないくらいの霞んだ眺め。日差しは井原山よりもさらに強くなったように感じ、じっと立っているだけで暑いので、岩陰でそそくさと昼食をすませ、来た道を延々8.6km引き返した。 下山後は三瀬温泉に入浴し、翌日三瀬村で行われる林道マラソンのボランティアスタッフの皆さんとともに村内で1泊。 |