山名/標高 金山(かなやま)/967m

井原山縦走路からの眺め。
登山日・天候 2006年10月15日(日)・晴
行程 三瀬峠(09:30)〜三瀬山(09:50)〜城ノ山(10:00)〜アゴ坂峠〜山中(脚気)地蔵分岐(10:30)〜金山(10:40)〜ブナ林〜940mピーク(11:15-11:25)〜(折り返し)〜三瀬峠(13:00)

この日は三瀬村の「脚気地蔵」から金山へ登る予定だったが、途中の車道がマラソン大会のため通行止めとなっていたので、前日に続き三瀬峠からの往復となった。
井原山・雷山への縦走路と国道を隔てて反対側、石の祠が建つ入口から金山山頂までは3.7km。取りついてしばらくは上りが続き、やがて木の幹に「三瀬山」の小さな札が掛けられただけの最初のピークに着いた。
三瀬山からススキの原に下り、向かいにそびえる城ノ山にまた上る。ずんぐり、どっしりした感じに見える山容だが、尾根は意外にやせており、道の左右が切れ落ちていた。
こちらのピークは四等三角点があるだけ三瀬山より山頂らしいが、やはりもの寂しい。
城ノ山山頂から金山方面に少し進むと縦走路は左に折れて突如急降下をはじめるが、ここを曲がらず数m直進すると道はなくなり、展望のよい岩場に出る。

岩場からの眺め。眼前に大きくそびえる金山。その背後では佐賀・長崎の高峰が雲海?に浮かぶ。
展望台からの下りはかなり急勾配で復路が憂鬱になったが、あまり長い坂ではなく、じきに「アゴ坂峠」に着く。
その先、2〜3本の細い流れがある沢(脚気地蔵からの上り道はこの辺りで合流する)を過ぎると、道は金山山頂に向けてぐいぐいと上りはじめる。
沢の周りには踏み跡がはっきりしないところがあるので、枝に巻かれたテープを見落とさないように注意。
それなりに急な上りをしばらく進むと「九州自然歩道」の大きな案内板の前で道は二手に分かれる。直進数十mで一等三角点の山頂に到着。
見た目の尖鋒から想像されるほどの展望はなく、先ほどの岩場から見えたのとほぼ同じ方角に、金山がないだけのほぼ同じ景色が広がっていた。
あらためて、左から

雲仙
多良山地
天山(ゲレンデが目印)

案内板の分岐(佐賀藩番所跡)まで戻り、縦走路をさらに東へと進む。ひたすら突き進めば背振山へ出られるはずだが、そんな時間も体力もないので、ガイドブックに「展望がよい」と書かれていた1〜2km先の940mピークが今回の折り返し点。
分岐から少し進むと、縦走路を取り囲む木々がブナに変わった。前日の井原山〜雷山縦走路よりも広いブナ林で、立派な大木が目立つ。英彦山の北岳を思い出させるような場所もあった。
ブナ林を過ぎて、ピークを一つ越えた。上りの途中から展望がよくなってきたので、これが例の940mピークかと期待したが、上りきってみると周囲はまた雑木林で展望なし。もうひと山かぁと思いながら緩い下りを少し進むと、忽然と視界が開け、背振山まで続く稜線が一望となった。
背振山頂のレーダードームや、(あってほしくない)車道までよく見える。ここが940mピークなのだろう。
昼食後、来た道を引き返した。

三瀬峠から背振山頂までは約12km。そのうち一気縦走してみたい・・・・・。