山名/標高 |
雲仙(うんぜん)岳
九千部(くせんぶ)岳/1062m |
登山日・天候 | 2007年11月24日(土)・晴 |
行程 | 田代原トレイルセンター(08:20)〜「九千部大明神」鳥居(09:10)〜九千部岳山頂(09:25-09:30)〜九千部大明神〜田代原トレイルセンター(10:20) |
九千部岳北麓の牧場にある「田代原ビジターセンター」前の駐車場から登山に出発。 山頂へは、県道脇から入る直登路と田代原牧場を迂回しながら登る九州自然歩道のコースがあり、上りは自然歩道コースを利用した。 最初は牧場と山の間を歩く林間コース。道はよく整備され、一部は木道となっており遊歩道に近い感じ。 |
道はしばらくの間平坦なまま、山のふもとを回り込むばかりで、頂上に上って行きそうにない。本当にこの道で良かったのかと心配になってきた頃、ようやく90度右に折れて、九千部岳の稜線に出る上りに入った。 最初は自動車1台が通れるくらいの広さの林道だったが、途中から石段のつけられた急坂となった。 「九千部」という山名から察するに、この道は参道で、山頂に神社か祠があるのだろう。 |
九州自然歩道は九千部岳に直登するのではなく、九千部岳とその南東にある1004mピークの鞍部に出て、そのまま普賢岳方面へ南下してゆく。 急坂が終わり緩やかな鞍部に出て、少し進むと九千部岳山頂への道が分岐する。入口に「九千部大明神」の鳥居があり、山頂まで500mとある。あともう少しと気を緩めたのもつかの間、この残り500mがかなりの急坂だった。 登山道の周囲は灌木やススキに変わり、振り返ると平成新山や国見・妙見岳の眺めがよい。 |
急坂を上りきった後も、山頂三角点まで岩場が続く。 一等三角点の置かれた山頂はあまり広くない。周囲は灌木や岩、看板などで視界が遮られているが、岩の上に立つと360度に展望が広がる。 北に悪名高い干拓地の広がる諫早湾、大村湾。南に雲仙三峰。その中腹に雲仙温泉、海辺には小浜温泉も見える。遠くは霞んでいたが、海辺から一気にそそり立つ山頂は高度感があり、胸のすくような展望を楽しめた。 |
山頂から、東〜南西にかけての眺め。平成新山の山頂に見える突起は、気象レーダーのようにも見えるが・・・ |
(左)立入規制の溶岩ドーム上に人工物が建っているはずはなく、よく見ると鋭く突き出た岩峰だった。周囲からは噴気が立ち上っている。 (右)「九千部大明神」は、山頂直下の岩の下に鎮座していた。岩窟の中は暗く、石像の前に置かれたろうそくや線香も手探りで取らなければならないほど。 |
山頂からは北に延びる登山道を伝い、田代原へ一直線に下る。最初は岩場が続き歩きにくいが、下りはじめると一気に高度を下げてゆき、正面に吾妻岳が迫ってくると出口は近い。急坂なので、上りに使うとかなり難儀しそうである。 (右)この直登コースの出入口は、田代原の駐車場から西に数百m進んだ県道べりにある。舗装されているが道幅が狭く、周囲がうっそうとした樹林に囲まれているので、駐車場からは見えにくい。 車に戻り、すぐに次の登山地、雲仙三峰へ向かった。 |