山名/標高 恐羅漢(おそらかん)山/1346m
登山日・天候 2008年10月18日(土)・晴 
行程 牛小屋高原駐車場(09:45)〜夏焼峠(10:10)〜早手のキビレ(10:20)〜中ノ甲国有林案内板(10:50)〜台所原〜恐羅漢山山頂(11:25-11:40)〜夏焼峠(12:15)〜牛小屋高原駐車場(12:30)

紅葉の様子を見に、恐羅漢山に出かけてみた。牛小屋高原から山上をうかがうと、さすがにまだ季節が早く全山紅葉には至っていないが、かなり色づいており期待できそう。
さっそく夏焼峠に向かう登山道に入ったが、このあたりはまだ紅葉の気配はなく、木々の葉は青々としていた。
夏焼峠からは稜線を伝い山頂方面へ。色づいた葉が次第に目につきはじめた。
稜線に出て10分ほどで、見慣れぬ標識と分岐。見ると「早手のキビレ」とあり、稜線を外れて台所原に向かうルート「40分」とある。そういえば、以前からここに行先不明の分岐路があったのを思い出した。整備されて標識が立てられたのか。
今回は山頂から台所原を往復するつもりだったが、予定を変えてこの分岐から台所原へ向かうことにした。ちなみにこの標識は他の分岐点にも立てられており、裏側を見ると有志により2008年5月に立てられたようである。
早手のキビレから樹林帯を下り、林道に出て左の方へ(右は行き止まり)。この林道は恐羅漢の山腹に沿って緩やかに下り、やがて中ノ甲林道終点に合流する。
林道はまずまずの見晴らしで、右手に中川山や天杉山を常に望み、場所によってはその向こうに聖山・高岳も見える(左)。
「中ノ甲国有林」の説明板からはいつものルートで台所原へ。早手のキビレより標高は下がったが、葉の色づきはこちらの方が早い。
とはいえ、まだ紅葉していない木も多く、紅葉の度合いは入口付近3〜4割、山頂付近7割といったところ。
思えば秋の台所原は初めてだった。ブナが多いので鮮やかな紅葉ではないが、高度を上げるにつれ色濃くなってゆく様子は面白く、秋の深まりを実感する。
山頂に出ると、台所原よりも紅葉が進んでいるように感じる。ナナカマドの色づきが良く、辺りを点々と赤く彩っているのが紅葉の印象を強めているのだろうか。
天気は快晴だが、山頂からはあまり遠望がきかない。深入山や臥竜山は判別できたが、その先は霞んでよく見えなかった。
下山路は、途中で脇にそれた稜線の道をそのまま帰ることにした。紅葉している木は限られているが、台所原より色鮮やかで強く印象に残った。

晩秋の空気は稜線の途中まで。夏焼峠からは木漏れ日あふれる初秋のような森の中(ナナカマドの葉も緑)を、牛小屋高原に下った。