山名/標高 恐羅漢山(おそらかんざん)/1346m

深入山からの眺め。中央奥が恐羅漢山。
白く見える(草地)部分はスキー場。(2002.10)

島根県(匹見町)と広島県(戸河内町)にまたがる、西中国山地の最高峰。山頂部は南北方向に緩やかな2つのピークを持つ双耳峰で、南側の1334mピーク(以前は最高地点とされていた)は「旧恐羅漢山」とも呼ばれている。
茫洋として大きな山塊は、かつては全山が原生林に覆われ、熟達の登山者でも道に迷いやすい山として恐れられていたという。現在はスキー場となった東斜面が見通しの良い草地と化し、狭いながらも舗装された車道が通じ、日帰り登山が当たり前となった。人里離れた深山幽谷の雰囲気は、旧恐羅漢山周辺の湿地帯や匹見町側に残された「台所原」のブナ原生林にその痕跡を残すのみとなっている。

臥龍山からの眺め。(2002.10)

平成16年に島根県、広島県でそれぞれ市町村合併が行われ、島根県側は益田市、広島県側は安芸太田町となっている。(2004.11現在)
また、国道191号線より旧餅ノ木林道、横川林道を舗装・拡張した広域林道が牛小屋高原まで通じ、アクセスが容易となった。

山 行 記 録
2001.04.21 亀井谷から台所原を経て恐羅漢山頂へ。
2002.05.18 旧羅漢〜恐羅漢山縦走。
2004.12.15 田代から砥石郷山〜恐羅漢山〜牛小屋谷の周回ルート。
2005.02.26 スキー場から真冬の恐羅漢山へ。
2006.06.18 牛小屋峠から砥石郷山〜中ノ甲林道〜台所原〜恐羅漢山〜牛小屋峠を周回。
2008.10.18 紅葉のはじまった台所原と恐羅漢山。
2012.11.04 錦繍の牛小屋高原と眺望抜群の恐羅漢山頂。


山の西側、島根県匹見町・台所原に残された広大なブナ林。(2003.05)