山名/標高 河平(こうひら)山/555m
登山日・天候 2010年3月20日(土)・曇
行程 登山口案内板(07:45)〜馬ヶ峠(08:10)〜1号峰(08:20)〜浅田大尉殉職碑(08:30)〜0号峰・八畳岩(08:35-08:40)〜5号峰・山頂(09:05)〜8号峰(09:15)〜樽川の三段滝(09:30)〜東登山口(09:35)〜登山口案内板(09:55)

大竹ICから国道2号線を広島方面に1kmほど進み,玖波駅手前で左折して県道42号線に入る。行者山登山口を左に見ながら見通しの悪い住宅地の間を抜けると道は広くまっすぐになり,登山口のある松ヶ原町まで長い上り坂が続く。
松ヶ原町に入ってからは,河平連山登山道の案内看板に従い県道を左折し住宅地の中の狭い道を500mほど進むと,大きな案内板のある分岐路に出る。さらに数百mで登山道入口。
登山道はよく整備され,標識類も充分にある。さらに登山にちなんだ川柳のプレートがコース中の木々の幹にかけられており,読みながら歩くのも面白い。中高年に限らず,小学生の作もいくつかあった。
(左)は自然石に彫られた道標。「向ッテ左上 ひこうきつゐらくち」と読める。これに従い左上の道を辿ると,まもなく馬ヶ峠を経て見晴らしの良い尾根に出る。ここからは山腹をトラバースしながら1号峰と2号峰との鞍部に向かう。
正面にそびえる1号峰のピーク手前には巨岩が積み重なり,コース上には「天狗岩」の看板が立てられていた。
鞍部に到着し,まずは1号・0号峰方面へ向かう。1号峰の山頂標識周辺は眺めが乏しいが,「左前方天狗岩」の案内に従い踏み跡を進むと,傘山を正面に,天狗岩を眼下に見る展望地に出る。天狗岩へはさらに細い踏み跡が下っているようにも見えたが,引き返して0号峰へ進んだ。
0号峰手前で道が分かれ,少し下ると「浅田砲兵大尉殉職乃妃」の立派な石碑。
元の道に戻り,ロープのつけられた急坂を上って0号峰ピークに到着。ここも山頂標識周辺は眺めがなく,さらに数十m進んだ先にある「八畳岩」の上が好展望地となっている。しかし,この日は天気が悪く,あまり遠くまで見通しがきかなかった。
鞍部まで引き返し,2号峰〜8号峰まで残り7ピークの縦走路に入る。
2号峰ピークの少し手前に「宮島大鳥居展望の地」の標識があり,遠くを見ると瀬戸内海に浮かぶ宮島の影がかすかに見える。天気が良ければ赤い鳥居がくっきり見えるのだろうか。
2号峰ピークも展望がよく,「三倉岳・羅漢山望む」と標識に書かれていたが,この日は何も見えなかった。少し休んで3号峰へ向かう。
なお,3号峰との鞍部(札木峠)に下る道は滑りやすい急坂となっており足下に注意。

2号峰から南側の眺め。
札木峠を上り返した後は,ピーク間のアップダウンは次第に緩やかになってきた。雨乞い神事の行われてきた4号峰は標高555mで,最高所の5号峰との標高差はわずか0.2m。2ピークの間にはほとんど上り下りはなく,少し拍子抜けした感じの登頂となった。
次の6号峰標識には「三県一望之地」とある。広島・山口に加え島根県も見渡せるのだろう。位置的には平家ヶ岳方面だろうか。今日は,想像するしかない。
渡の瀬ダムを見下ろしながら7号・8号峰を越え,登山道は大里ヶ峠の東登山口へ向け高度を下げる。
締めの川柳に見送られ樹林帯の中を進み,三段滝の標識から斜面を下り渓流のほとりに出る。水音を聞き右手に目をやると,小さな「樽川の三段滝」が岩を打ってしぶきを上げていた。
滝を背に,渓流に沿って道を下ると道ゆく車の音が聞こえはじめ,間もなく大里ヶ峠の県道脇に出る。
東登山口は県道に面し広い駐車スペースがある。車で来た場合はここから松ヶ原町に下り,0号・1号方面から縦走して帰ってくるコースを取った方が便利そうである。
松ヶ原地区へは県道伝いに下る。途中の分岐から旧道に入り,下ってゆくと松ヶ原の住宅地が見えてくる。小さな橋を渡ると出発地点の案内板前に出る。