山名/標高 河平(こうひら)山/555m
河平山は大竹市北部(飛地)の松ヶ原町にあり,555.2mのピークを含め稜線上に9つのピークを持つことから「河平連山」と通称されている。地図上は無名だが,よく整備された登山道と稜線上からの展望の良さから人気が高い。
1923(大正12)年,福岡の大刀洗飛行場を出発し広島飛行場に着陸しようとしていた陸軍の飛行機が,コースを誤り現在の0号峰に激突し,搭乗していた陸軍大尉が死亡する事故が発生した。このことから別名を「飛行機山」ともいい,激突地点には殉職碑が建てられている。当時はまだ河平連山の登山道は開かれておらず,飛行機墜落地点までの道程が刻まれた自然石が登山道の途中に今も残されている。
現在の9ピーク縦走ルートは,松ヶ原地区民と大竹市歴史研究会によって1993(平成5)年に整備された。9つのピークといっても高低差は少なく,2時間〜3時間ほどで縦走できる手軽なハイキングコースである。一部滑りやすい箇所があるので足下に注意。また,付近ではクマ目撃情報もあるので鳴り物持参が望ましい。
登山口は,松ヶ原地区内と県道42号線沿いの折ヶ峠(廿日市市大野町)の2箇所。松ヶ原には正式な駐車場はなく,折ヶ峠(東登山口)の方が駐車しやすい。
※"折ヶ峠"を"大里ヶ峠"と表記しているガイドブックもある。

山 行 記 録
2010.03.20 松ヶ原町から周回。
2015.10.06 東登山口(折ヶ峠)から周回。