山名/標高 阿蘇(あそ)山
 烏帽子(えぼし)岳/1337m
登山日・天候 2010年6月6日(日)・曇
行程 草千里ヶ浜(09:55)〜西ルート〜烏帽子岳(10:25)〜東ルート〜草千里ヶ浜(10:55)

草千里ヶ浜の展望駐車場から,車道の柵をまたいで登山道に入る。烏帽子岳のミヤマキリシマはちょうど見ごろを迎えており,山腹の鮮やかなピンク色が遠目にも映える。
草千里からの登山道は,山頂から左右(東西)に分かれる尾根に沿って両側につけられており,上りで使ったのは,山に向かって右側の「西ルート」。こちらのルートには,湯の谷温泉や垂玉温泉・地獄温泉から上ってくる登山道も途中で合流する。
尾根伝いの道は,山頂が近づくにつれて傾斜を強めるが,距離が短いので直登の急坂に喘ぐ時間もわずか。周囲には花,振り向けば草千里越しに広がる阿蘇カルデラの大パノラマ。小休止して眺めを楽しみ,また上る。
前日の晴天から一転,空はどんよりした雲に覆われ,やや湿り気の混じった風が梅雨入り間近なことを実感させる。満開のミヤマキリシマは見事だったが,どうせなら青空とまぶしい陽射しの下で眺めたかった。そこだけが心残り。

烏帽子岳山頂から北側の眺め。外輪山の向こうは霞んでしまい,九重連山もぼんやりとした影にしか見えなかった。

烏帽子岳山頂から南側の眺め。南郷谷の向こうには,2年前に苦杯を嘗めた長大な尾根が続く。
帰路は山頂から東側の尾根道「東ルート」を下った。以前は確か「北ルート」という小さな標識が立てられただけの不明瞭な道だったが,整備され歩きやすくなっていた。
この尾根をまっすぐ下ると,起点の駐車場よりもかなり東寄りの場所に出てしまうので,周回する場合は途中の分岐から草千里に下り草原を横切った方が良い。