山名/標高 九重(くじゅう)山
 大船(たいせん)山/1786m
登山日・天候 2011年10月18日(火)・晴
行程 ガラン台登山口(07:00)〜柳ヶ水入山公墓地分岐(07:35)〜入山公廟(08:10)〜大船山・御池(09:05-09:30)〜前セリ〜今水登山口(11:10)〜ガラン台登山口(11:20)

前日の曇り空から一転,雲ひとつない青空で,早朝の冷え込みも格別だった。山頂からの絶景を期待して,いつものガラン台の牧道を急ぎ足に上った。
久住高原を見下ろすと,低い場所だけに霧が残り,雲海というよりも雲の河のようであった。
入山公墓所を取り囲む木々は早くも葉を落とし,背後に大船山を望めるようになっていた・・・ん?落葉には早すぎないか?
鳥居窪から山肌を眺めると,グレーの中に点々と色が残るだけ。「早すぎた」どころか「とっくに過ぎてしまった」風情である。
嫌な予感を抱きつつ山頂への急坂に取りついてみると,案の定,樹林帯ではほとんどの木が葉を落とし,残った葉も色が悪いか,青々としたまま。
これはどうしたことか? まあそれでも,山頂に立てば三俣山のような錦繍の風景が待っている・・・かも。
とりあえず山頂に到着。澄み切った晴天で遠望も抜群,と思いきや,意外にも遠くは見えない。由布岳さえ見えない。段原の紅葉もくすんだ感じである。
山頂の眺めも紅葉も,期待していただけに残念だったが,御池の紅葉だけは美しかった。しばらく眺めを楽しんでから,前セリコースを下った。
早い時間に下りはじめてしまったため,前セリの途中では「ホントに今日は平日か?」と思うほどたくさんの登山者とすれ違った。
上ってくる人は口々に「山頂の紅葉はどうでしたか?」と聞いてくる。無理もない,登山道の周囲で紅葉している葉はわずかしかなく,ピーク時は山肌が真っ赤に色づき「赤岳」と化してしまう黒岳も今年は黒いままなのだから。「山頂"だけ"はいい色です」。そう答えるしかない。
前セリからは,ガラン台に出ずに(牛がいるかもしれない!)今水に下るルートを選んだ。前セリですれ違った登山者のほとんどが今水から上ってきており,駐車場は満車状態,路肩にも車がずらりと並んでいた。ホントに,今日は平日なのか。
今水駐車場からガラン台入口に戻る途中で,「今水炭酸泉」の看板を見つけたので立ち寄ってみた。道路から数十m下った岩場の片隅から件の炭酸水が流れ出ており,そばにコップも備え付けられている。口に含むと確かに無味無臭の弱炭酸水だった。