山名/標高 | 九重(くじゅう)山 | ||||||||||||||||||||||||||
標高1700m〜1000m級のトロイデ型火山が約50座に渡って連なる「九州の屋根」九重山群のうち,九州本土最高峰の中岳を含む中心の山域をまとめて「九重山」と呼んでいる。主峰は,以前に最高峰とされていた(その後の測量で訂正された)久住山。 登山道はよく整備されルートも豊富で,1年を通して多くの登山者が訪れる。国の天然記念物に指定されているミヤマキリシマ群落がピンクの花を咲かせる5月下旬〜6月上旬は特に人出が多く,この時期の休日の登山道は渋滞が起きるほどの賑わいとなる。また,山麓に広がる久住高原や飯田高原の雄大な風景,周辺に湧く多種多様な温泉など,観光地としての人気も非常に高い。 くじゅうの山名は,「古事記」や「日本書紀」に記述のある「クシフル」「クシヒ」などの地名が語源とされ,「万葉集」や「豊後国風土記」には「クタミ」の呼名もある。延暦年間(728〜806)に山岳仏教の修験場として開山され,「九重山法華院白水寺」「久住山猪鹿狼(いから)寺」の二寺が建てられた。また,中岳・天狗ヶ城の南側にある御池(みいけ)のほとりにはかつて白水寺・猪鹿狼寺の上宮が祀られていたといわれる。 昭和9年,阿蘇及び九重の火山群を一括し「阿蘇国立公園」として国立公園指定を受け,昭和28年に由布岳・鶴見岳一帯も追加指定となった。公園名に「九重」を加えてほしいという陳情は昭和25年頃から行われていたが,「九重」「久住」という2つの山名,山の北麓に九重(ここのえ)町,南麓に久住(くじゅう)町があることから様々な議論が行われた末,昭和61年以降,現在の「阿蘇くじゅう国立公園」表記に落ち着いた。
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山 行 記 録 | |
2001.03.18 | 赤川温泉口から久住山〜扇ヶ鼻を経て下山。 |
2003.08.02 | 長者原から坊がつる経由で中岳〜天狗ヶ城〜久住山〜三俣山。 |
2004.05.21 2004.05.22 |
1日目:長者原〜坊がつる〜平治岳〜大船山〜立中山〜法華院温泉 2日目:法華院温泉〜白口岳〜稲星山〜中岳〜天狗ヶ城〜長者原 |
2004.06.17 | 男池から平治岳〜大船山を回り黒岳の風穴に下る。 |
2004.07.17 | 赤川温泉から久住山〜稲星山〜白口岳〜中岳〜天狗ヶ城〜星生山〜扇ヶ鼻。 |
2005.10.10 | 白水鉱泉から黒岳(前岳〜高塚山)〜大船山〜北大船山〜男池へ下山。 |
2006.08.24 | 長者原から坊がつる経由で中岳〜久住山〜牧ノ戸〜黒岩山〜泉水山。 |
2007.10.28 | 男池から前せりコース経由で紅葉の大船山〜平治岳。 |
2008.04.05 | 白口岳から坊がつるの野焼きを眺める。 |
2008.10.21 | ガラン台から紅葉の大船山へ。風穴に下り,高塚山・天狗岩に登頂。 |
2009.05.24 | 長者原からすがもり経由で天狗ヶ城〜中岳〜稲星山〜久住山〜牧ノ戸〜黒岩山〜泉水山。 |
2009.06.14 | ガラン台からミヤマキリシマ咲く大船山へ。前セリを下り,高塚山・天狗岩へ。 |
2009.10.19 | 紅葉の三俣山北峰から雨ヶ池に下り,指山へ。 |
2010.06.05 | 南登山道から久住山〜稲星山〜中岳〜天狗ヶ城〜星生山〜三俣山〜坊がつる経由で沢水に下る。 |
2010.10.19 | 赤川温泉から扇ヶ鼻〜星生山〜天狗ヶ城〜中岳〜稲星山〜久住山。 |
2010.10.27 | 紅葉を見に来たつもりが・・・霧氷に覆われていた三俣山。 |
2011.06.04 | 長者原〜指山〜坊がつる〜中岳〜天狗ヶ城〜星生山〜肥前ヶ城〜牧ノ戸〜黒岩山〜泉水山。 |
2011.10.17 | 三俣山(西峰・四峰・本峰・北峰・南峰)〜肥前ヶ城〜沓掛山。 |
2011.10.18 | ガラン台から入山公墓所経由で大船山へ。 |
2012.10.24 | 三俣山(西峰・本峰・四峰・南峰)〜沓掛山〜黒岩山〜泉水山。紅葉ピークは1500〜1400m付近。 |
祖母山頂から望む九重連山。右手奥は由布岳と鶴見岳。(2002.05) |
(左)朝の長者原。三俣山の隣,硫黄山から噴気がまっすぐ立ち上る。 (右)長者原ビジターセンターの側に立つ九重地蔵。(2003.08) |
平治岳山頂から坊がつるを見おろす。(上2004.05/下2007.10) |
大船山山頂付近からの眺め。(2008.10) |