山名/標高 英彦山(ひこさん)/1200m
登山日・天候 2012年12月20日(木)・晴
行程 別所駐車場(07:40)〜奉幣殿(08:00)〜中岳・英彦山上宮(08:55)〜南岳(09:10)〜中岳〜北岳(09:50)〜高住神社(10:40)〜豊前坊駐車場〜別所駐車場(11:20)

初詣を控えた平日の別所駐車場に7時30分に到着。霧氷が期待できそうな晴れて冷え込んだ朝だったが,他に車もなくひっそりとしていた。
奉幣殿へ上る石段の途中では数頭の鹿を見かけた。カメラを向けても逃げるそぶりはなく,じっとこちらを見ていた。
山口県では前夜まで小雨が降っていたので,こちらでもたっぷりの「霧氷の素」が降り,奉幣殿あたりまで凍っているだろうと期待していたが,実際に霧氷が見られたのは山頂付近だけで,水分も乏しかったのか,以前のような幹まで真っ白という状態には至っていなかった。
とりあえず,この日の山頂一番乗り。澄み切った青空に白く氷結した木の枝がよく映える。南に広がる雲海の上に浮かぶ九重山や由布岳の頂。指先は冷たいが,かじかむほどではなかった(手袋なし)。約3年ぶりの風景をカメラに納め,南岳に向かった。
(左)中岳から南岳越しに望む九重山(左奥)。その右に阿蘇山(高岳?)の頂も見える。
(右)南岳から望む中岳と上宮。今回は雪が少なく凍結もなかったので,アイゼンを付けなくても南岳に行き来することができた。
北岳への縦走路も,うっすら雪が積もっているくらいで歩きやすい。空は晴れわたり日差しも強かったが,気温はあまり上がらなかったようで,正午過ぎに麓から眺めたときも,山頂部は白いままだった。北岳の前後で,高住神社から上ってきた数組の登山者とすれ違った。
北岳からの下りの一部に凍結があり,ここだけはアイゼンを装着して慎重に下った。高住神社前の国道500号線も積雪していた。
もとの駐車場に戻る道の途中(野営場付近)でも,鹿の群れに出会った。以前は見かけなかった場所で鹿を見るようになったのは,それだけ鹿が人に慣れてきたのか,それとも食料がなくなってやむなく出てきたのか。英彦山もそのうち,奈良や宮島のように鹿の名所となるのだろうか。