山名/標高 鬼ヶ城(おにがじょう)山/1031m
山口県錦町と広島県廿日市市飯山(旧・佐伯郡佐伯町)の境にある山。
広島県側のなだらかな斜面に対し、山口県側は宇佐川の浸食がすすみ、谷の深く切れ落ちた急峻な山容を形作っている。ドーム状の山頂部は、太古に噴出した溶岩によるもの。
山名の由来は、山頂付近に点在する巨石群を「鬼ヶ城」と呼んでいたことに由来するものだが、タタラ製鉄に従事していた者を「鬼」と呼び慣わしていた事例も多く、関連が考えられる。下関市・豊浦町の境にも「鬼ヶ城」と呼ばれる山があり、片目を射られて絶命した鬼の伝説や金属生産施設の遺跡が残されている。
真向かいにある冠山、寂地山と比べると登山者は少なく、登山道も踏み跡とテープを頼りの細々としたもの。山頂の眺めもササや灌木に邪魔されてあまり良くないが、素朴な味わいのある山。
登山道は錦町(国道434号線沿いの林道)と飯山(国道186号線より入る)にそれぞれ設けられており、松ノ木峠を起点に周回(錦町〜飯山)した場合の所要時間は3〜4時間くらい。

(登山道途中にある馬頭観音像。2003.11)

山 行 記 録
2003.11.16 松ノ木峠からようたあ林道経由で山頂。飯山方面へ下山。
2003.02.09 冠高原の雪原を南下して山頂へ。


小五郎山からの眺め。(2004.06)