山名/標高 一位(いちい)ヶ岳/672m

(青海島・高山より望む一位ヶ岳)

登山日・天候 2003年3月19日(水)・曇
行程 俵山温泉(09:00)〜登山口(09:15)〜鞍部〜山頂(10:00)〜(折り返し)〜登山口(10:35)
長門市と豊田町の境界に位置する山。山麓からは俵山、一ノ俣の良質の温泉が湧き、 付近一帯は山口県の県獣ホンシュウジカの生息地でもある。円錐形の山容はどこから見ても すぐにそれと判る美しさだが、特に一ノ俣温泉からの眺めが良いとされる。
山名の由来は「神功皇后の三韓出兵のとき、この山から柊を献上したので一の位を授けられた (以来、この山には柊が生えない)」「イチイの木に関連して付けられた」 「長門一の名峰だから一位」など諸説あり定まっていない。


週末からぐずついていた天気がようやく回復。徳地町では前日午後から快晴となっていたが、
長門地方は回復が遅れ、登山口に付いたときは、ようやく雨があがったといった感じの空模様。
(中)写真中央、○で囲んだ辺りにホンシュウジカがいたが、すぐに林の中に逃げてしまった。
(右)林道はこの堰堤の先まで延びており、終点に駐車スペースもある。 4駆ならここまで入れる。
(ただし2003.03現在、途中に倒木があって進入不可能)


杉林の中の急坂を上る。野生のシカはさすがに警戒心が強く、宮島のように 出迎えてはくれなかった。
(右)ようやく明るいところに出たと思ったら鞍部。「まだまだ先は長い」? いや、あと10分くらい。


しかし、この10分が一段ときつかった。山頂まで直登の急坂(一部ロープあり)。
(中)振り向く先にNTT電波塔。左に見えるのは、一ノ俣温泉から延びている舗装された林道。
ちなみに、車で林道を上がり、電波塔から山頂まで歩けば片道約25分とのこと。


雑木林を抜け、カヤトの原に差しかかると山頂はすぐそこ。曇り空で風が強く冷たい。
360度の展望に恵まれた、広々とした山頂。腰を下ろしてくつろぎたいところだが、 ガイドブックによると
この草原はダニの住み家らしい。 立ったまま景色を眺め、写真を撮り、慌ただしく下山の途についた。
(右)長門山地の最高峰、天井ヶ岳。隣の白滝山からの縦走も可能。


北西から北東にかけての眺め


北東から南東にかけての眺め

下山後、次の目的地・高山 に向け、青海島方面に車を走らせた。