山名/標高 竜王(りゅうおう)山/614m
登山日・天候 2004年10月6日(水)・晴
行程 深坂茶屋(09:30)〜シタキ場山(09:50)〜雌鋤先山(10:25)〜鋤先山(10:40)〜竜王山山頂(10:55-11:15)〜(折り返し)〜雌鋤先山(11:35)〜森の家下関(12:00)〜深坂茶屋(12:15)

たび重なる台風と長雨で全く山行の機会に恵まれなかった9月がようやく終わった。10月の訪れとともに空にはまたきれいな青空が蘇る。
おだやかに晴れた秋の1日を利用して、下関の2つの展望台から海と山を同時に眺めてみようと思い立ち、まずは、第1の展望台「竜王山」へ。
県道沿いの「深坂茶屋」駐車場から標識に従い、溜池のほとりを通って雑木林の中の遊歩道に入る。
遊歩道は途中でいくつか枝分かれしており、どの道を通っても登山道につながりそうな感じだったが、適当に上り道を選んで歩いてみた。よく整備された道はジグザグを繰り返しながら高度を上げ、やがて山頂へと向かう主尾根伝いの登山道(中国自然歩道)に出る。
行く手に見える双耳峰は、竜王山の手前にある雌鋤先山と鋤先山のピークらしい。鋤のように尖った頂上部から命名されたこの山は、麓の安岡地区からは竜王山よりもよく目につき、地元の校歌の歌詞に登場するほど親しまれているそうである。
標識が立てられ整備の行き届いた自然歩道だが、やはり先月の台風被害から完全には復旧しておらず、所々で倒木が無惨な姿をさらしている。通行には支障はない。
雌鋤先山のピークに向けて、ほぼ直登の道は次第に傾斜を強めてゆく。前年に歩いた吉見コースよりも日差しが明るく気持ちの良い登山道だが、上りのきつさはこちらも相当なもの。
息を切らしてようやくたどり着いたピークは、標高493.5mの雌鋤先山。ここからは西側に響灘を望み、吉見の串本岬(フィッシングパーク)の眺めがよい。
一休みして、次の急登にかかる。
階段のつけられた急坂を上りきると、標高583mの鋤先山。海と空の青さが目に染みる。山頂まで、あと一息。

雑木林の中の緩やかな上りを10分ほど歩いていると、木々の向こうから澄んだ鐘の音が聞こえてきた。まもなく視界が開け、小さな鐘が立てられた山頂に到着。


山頂から、響灘、九州、瀬戸内海を一望。九州の上には福知山、英彦山のほか、九重山と思しき山影も浮かんでいた。

北西方面の眺め。手前にそびえる鬼ヶ城、その裾に広がる内日(うつい)地区、その向こうには豊北から長門にかけての山並みが続く。
山頂から雌鋤先山まで戻り、深坂自然の森方面への下り道に入る。上りには使いたくないような急勾配を一気に下り、関門海峡や溜池の全景が眺められるようになると、登山道の終わりは近い。
森の家下関そばの登山口に出る。市民の憩いの場となっている自然の森芝生広場を抜け、15分ほどでもとの駐車場に帰る。

少し休憩してすぐに次の展望台「鬼ヶ城」へと向かった。