山名/標高 竜王(りゅうおう)山/614m
下関市の北方にあり、海に面した吉見地区と山に囲まれた内日(うつい)地区の境界となっている山。
中国大陸から海を渡ってきた大気を最初に受けとめ、上空に雨雲が発生しやすい環境であったことから、古来より水神=竜王の山として雨乞い、豊漁、海上安全などの信仰を集めてきた。山の西側、響灘に面した吉見地区には山麓に竜王神社、山中には中宮、上宮が置かれ、綿津見三神、住吉荒魂大神(いずれも海神)、玉依姫命、神功皇后などを祀る。
山頂は平坦な草地で、響灘、関門海峡から瀬戸内海を経て長門山地を一望する、ほぼ360度の展望は圧巻。
登山道は西麓の吉見地区から竜王神社中宮〜上宮を経て山頂に至るコース、南麓の深坂溜池(深坂自然の森)から主稜線沿いに牝鋤崎山〜鋤崎山〜山頂へと縦走するコース(中国自然歩道)や、北麓の赤田代からのルートなどがある。いずれも低地を起点とし、標高差はかなり大きい。また、北側の吉見峠に下り、その先の鬼ヶ城(620m)に続く縦走路もある。

北九州市門司区・風師山(362m)山頂からの眺め。下関市街の奥に竜王山がそびえる(2002.11.24)

山 行 記 録
2003.11.25 吉見地区から竜王神社に詣でながら山頂へ。
2004.10.06 深坂自然の森から中国自然歩道を歩く。
2011.01.14 深坂自然の森から福江Bコース〜県道〜吉見コースを経て雪の山頂へ。


遊歩道が整備された「深坂自然の森」案内図 (2004.10)