朝食後、三葛を後に匹見町中心部から表匹見峡を抜け国道191号線へ。県道307号線に新しいトンネルができ、道が広くなって所要時間が大幅に短縮された。 聖湖マラソンでも利用される湖畔の町道沿いに高岳登山口の標識が立つ。展望が良く登りやすいので人気のある山だが、登山口周辺には特に駐車場は設けられていない。路肩に車を停めて登山開始。 |
登山道に入ってすぐの作業小屋前を左折し、杉林を数分で丸木橋の架かる小川のほとりに出る。この山は今回が初めてなので知らなかったが、従来の登山道はこの橋を渡らずに(というか橋が架かってなかった)そのまま川の左岸を遡ることとなる。今回は上りにこの「新登山道」を利用。 |
ヤブが切り開かれて歩きやすい道をしばらく行くと、クヌギ、ナラの立ち並ぶ明るい自然林に出る。樹上には熊座の跡らしきものも見られる。このあたりから道は上りに転じ、尾根を伝い高度を稼いでゆく。 それほど急坂はなく、この季節は樹の幹や枝越しに周辺の山々を眺めながらのんびり歩いて行ける。眺めは失われるが、新緑や紅葉の季節も気持ちよさそう。 |
丸木橋から30分ほどで新登山道の標識が風に揺れる新旧ルートの交叉点に出る。 ここを過ぎ、さらに高度を稼ぐと次第に周囲の木々の中にブナが目立ちはじめ、その根元ではイワカガミが葉を広げている。 |
周りの木々がなくなり、視界がパッと開けると山頂は目前。 この経路だと山頂三角点の手前にお目当ての展望台が待ち受けているのだが、楽しみは後にしてとりあえず頂上で記念撮影。少し引き返して、入れたてのコーヒーをすすりながら「広島県一」とも言われる絶景を楽しんだ。 |
天気が今ひとつだったが、四季折々に訪れてみたい素晴らしい眺め。いくら眺めても見飽きることはなかった。 |
時間がまだ早いので昼食は下山後に食べることとし、茶道具を片づけて来た道を戻ることに。 新旧ルートの分岐は右(旧登山道)に入り、往路よりも西寄り(方向はほぼ真南)に下りてゆくが、登山道の印象はあまり変わらない。どちらかといえば旧ルートの方が起伏が大きいか? 旧ルートを下りきると、往きに渡った小川の上流域に出る。ここから川に沿って東に向かい、途中で流れを渡りさらに道なりに進むと、やがて植林帯の中に入る。木の間にはロープが渡され「私有地につき立ち入り禁止」の札がぶら下がっていた。 | |
(左)クマにとっては私有地も国有林もお構いなし。遊んだ?跡が木の幹に生々しい。連日「クマ捕殺」の嫌なニュースばかり見聞する中、力強い爪跡に「がんばって生き抜け」と願わずにいられない。 決して遭いたくはないが・・・ 下山後は樽床ダム堰堤のそばで昼食。国道191〜9号線経由で山口に帰った。 |