山名/標高 深入山(しんにゅうざん)/1153m

(高岳からの眺め。2005.05)

西中国山地の山々の中では異色な,ほぼ全山が草地に覆われた展望の山。タタラ製鉄の木炭用材として山林が伐採された後,牧草地として利用されてきたことによるもので,現在では逆に,この草原を維持するために,毎年4月に山焼きが行われている。
山麓はキャンプ場やスキー場,テニスコートなど開発が進み,国道191号線から登山口へ車で横付けできるという「良すぎる」アクセスもあって,他の山々に比べ登山対象としては軽視されがちだが,遠望する深入山の山容は,独立峰ということもありどっしりとしてなかなか魅力的。加えて,立木のない山頂からの眺望は360度で,西中国山地はもちろん,条件が良ければ遠く三瓶山や日本海まで見渡すことができる。
山頂までの所要時間は1時間弱。駐車場からの直登ルートは意外に手強く,途中には水場もないのでペースを上げすぎないように注意。西登山道側に残る自然林の中につけられた林間コースは,傾斜が緩やかで途中に水場もあるので,登りルートに利用すると良さそう。

山 行 記 録
2002.10.29 晩秋の深入山。東登山道〜山頂〜南登山道
2004.03.27 早春の深入山。南登山道〜山頂〜林間コース&西登山道
2005.02.27 雪の深入山。東登山道〜山頂〜林間コースから東登山口へ
2008.11.12 晩秋の早朝,山頂からの大パノラマ。南登山道〜山頂〜林間コースから南登山口へ
2010.01.17 南登山口から雪の山頂まで往復。
2015.10.17 西登山口〜林間コース〜山頂〜南登山道。


掛頭山より,深入山(左)と臥龍山を望む。(2004.05)


4月上旬〜中旬に行われる「山焼きまつり」。宮島弥山の不消霊火で護摩を焚き
参加者めいめいが手にした松明で山に火をかけるという豪快なイベント。この日は登山が全面禁止される。(2005.04)