山名/標高 容谷(ようたに)山/1032m
中国自動車道を吉和ICから六日市ICに向かい、冠山トンネル、鬼ヶ城山トンネルを抜けて大きく右にカーブした先には、「宇佐川橋」「浦石橋」「容谷川橋」「足谷川橋」「深谷川橋」の順で高い橋梁が5つ連なり、「宇佐五橋」と呼ばれている。このうちの浦石橋の奥に見える山が容谷山で、隣の右谷山(1234m)との間に宇佐川源流が清流を落とし、橋の名の由来である浦石峡の渓谷美が静かな谷を彩っている。
県内では数少ない標高1000mを越す山だが、周囲には山口県最高峰の寂地山(1337m)をはじめとする高峰が並び、やや分が悪い。右谷山から眺めると背後に小五郎山(1162m)が大きく守るようにそびえ立ち、逆に小五郎山から望むと寂地・右谷山塊の前にちょこんと座っている感じで、その「小ささ」がかえって印象を残す。
以前は一面ヤブに覆われ一般登山者を受け付けなかった山だが、近年は訪れる人が増え、踏み跡もはっきりしてくるようになった。登山道は、右谷山との稜線鞍部にあたる薮ヶ垰からのルート、中国自動車道そば(浦石橋と容谷川橋の間)の町道?から南斜面を直登するルート、浦石峡の木目の滝周辺からの直登ルートがある(この直登ルートはかなり急峻なので、下山時に利用した方がよい)。また、薮ヶ垰からのルート途中には、小五郎山への縦走路が延びている。
山頂からの眺めはあまり良くないが、小五郎山、右谷山などが指呼の間にそびえる。

小五郎山縦走路からの眺め。(2003.05)

山 行 記 録
2001.04.28 右谷山から縦走。
2002.02.02 雪中山行。浦石林道から往復。
2003.05.10 小五郎山へ縦走。
2004.06.13 冠山から小五郎山まで縦走。