まだ空が暗く、星のきれいな5時に起床し、朝食後6時30分に駐車場を出発。 緩やかな下りの道を数kmで白水鉱泉駐車場に到着。「天然サイダー」の鉱泉を一口飲んでから、前岳登山道へ。 |
森の中につけられた登山道は、最初は緩やかだが進むにつれて傾斜を強め、道も次第に悪くなってくる。九重連山の中では手頃に感じられた1334mの標高からは思いもよらない急登の連続に、息も切れ切れ。 最後は岩をよじ登り、やっと前岳山頂に到着。展望は全くないが、縦走路を少し進むと視界が開け、これから向かう高塚山が眼前に。 しかし、山の間には大きなアップダウンと深い樹林が・・・。 |
目指す高塚山は、一番左奥のピーク・・・遠い。 | |
縦走路上は岩がゴロゴロした場所が大半で、まともに歩ける地面が少ない。そのうえ急なアップダウンが続き、足の疲れと痛み(特に足裏)がひどい。途中、高塚山までの残り距離がおよそ100mおきに表示されていたが、この1区間が異様に長く感じられた。 少し期待していた紅葉にはまだ早く、周囲の木々の葉はほとんどが青々としていた。今年はいつもより秋の訪れが遅いのでは。 |
前岳から1時間45分でようやく黒岳最高峰・高塚山に到着。 眼前には大船山(左)、隣の天狗岩(右)などが立ちはだかるが、ガスが出てきて遠望はきかなくなった。 少し休んで風穴への下りにかかる。 今回、天狗岩は時間(と足と気力)の都合上パスした。 |
昨年6月の平治・大船登山の際に時間の都合で断念した高塚山への登山道、あのときパスしたのは正解だった。こちらも前岳と同様のすごい急坂だが、ガレ場となっており非常に滑りやすい。上りの登山者が多いので、石を落とさないよう気を遣わなければならない。 それでもさすがに垂直降下の下山路は早く、40分ほどで風穴に到着した。 |
続いて本日最大の難所(と計画時には思っていた)、大船山への一気直登にかかる。 昨年の下りでずいぶん難儀した記憶のある直登路だが、いざ取りついてみると急坂には違いないが意外に登りやすい。息を荒げながらぐんぐん高度を稼ぎ、30分ほどでほとんど上りきってしまった。ここまでに限って言えば、この道は大船登山上りルートいちばんのおすすめである。すれ違う人も意外に多い。 しかし、この後のヤブ(=ミヤマキリシマ)漕ぎには閉口した。狭い道の両脇から小枝が迫り、腕や顔をひっかいたり、服やリュックを引っ張ったりと狼藉の限りをつくす。 よく考えてみたら、昨年難儀したのも実は急坂よりこちらの「小枝攻撃」だったかもしれない。この緑の鉄条網を抜け出すとすぐに段原。 |
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段原まで戻り、北大船山から大戸越〜ソババッケ経由で下山。 昨年の台風と今年の大雨のせいか登山道が大荒れで非常に歩きにくい。北大船山から大戸越までは道が大きくえぐれ滑りやすくなり(ここは以前からそうだが下りでは特に危険に感じる)、大戸越からソババッケまでの下りはもともと岩だらけで歩きにくかった道がますますルート不明瞭となった。 安全と植生保護のためにも、木道の設置を検討すべきかもしれない。 |