山名/標高 蒜山(ひるぜん)
 上蒜山(かみひるぜん)/1202m(三角点1199m)
 中蒜山(なかひるぜん)/1123m
 下蒜山(しもひるぜん)/1105m

下蒜山(2006.10)
蒜山は岡山県真庭市(旧川上村・八束村)と鳥取県倉吉市(旧関金町)の県境に連なる火山群の総称。広義には象山(1085m),擬宝珠山(1110m),皆ガ山(1159m)も含まれるが,通常は上蒜山,中蒜山,下蒜山の三座を指す場合が多く,「蒜山三座」とも呼ばれている。
火山活動は約100万年前から約60万年前まで続いていたと考えられており,大山山系よりその形成は古い。ただし,その形成過程や成分などに共通部分が多く,大山山系の側火山・外輪山とする説もある。
登山道は,行楽地として名高い蒜山高原が広がる岡山県側に整備されている。蒜山三座に上る道はそれぞれ1本ずつしかないが,各ピークをつなぐ縦走路が開かれており,交通が確保できれば(上蒜山と下蒜山の登山口は10km以上離れている)三座縦走も比較的容易にできる。
蒜山高原は,戦前は軍用地として射爆演習場や軍馬養成所などが設置されていた場所。戦時中に岡山県に疎開していた横溝正史により,八束(やつか)村の名をもじった「八つ墓村」が執筆されたが,内容はフィクションであり蒜山とは無関係(念のため)。戦後から農地が開墾され蒜山大根の栽培やジャージー牛の育成がはじまり,リゾート地として発展を遂げた。最近は「ひるぜん焼そば」でも有名。

山 行 記 録
2002.02.09 塩釜冷泉から中蒜山へ往復。
2002.02.10 犬挟峠から下蒜山へ往復。
2012.05.12 犬挟峠から下蒜山〜中蒜山〜上蒜山を縦走。